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“軽自動車1台分の費用”でヨットを所有して港や島を旅できる、ってホント?

旅するヨット!──俺、金はないけどヨット買うんだ。

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 敬礼! 船長(自称)のながはまです。数ある誠ブログが「ビジネスの今」に鋭く迫る中、仕事にはまず役に立ちそうもないこのブログをクリックした皆さんなら、「両舷前進全速っ!」「おもかーじ、いっぱいいいぃ!!」「エネルギーじゅうてん、ひゃくにっじゅっぱーせんとおおぉぉ!」てなセリフに、ムハムハしてしまうのでは?

 30歳代後半から40歳代の海国日本男女にとって、ガンダム、STAR WARS とともに、否!それ以上に「宇宙戦艦ヤマト」の存在は大きいはず。ヤマトから戦艦大和、そして、連合艦隊→ウォーターラインシリーズと、軍艦、艦艇、船の世界に没入していき、「俺、おおきくなったら艦長になるんだ」と夢見る青少年の数は意外と多かったのです(最近でも、映画やコミックの影響で、船の世界にあこがれる青少年が多いそうな)。

 しかし、日本で艦長、船長を目指すのは昭和の時代からとても難しかった。ならば、大人になってアマチュア船長を目指すっ、と一度は考えるのですが、これも日本では非常に困難なことと「誤解」されています。

 え、誤解? そう、大いなる誤解、誤解なのでっす!

 「んなこといったって、ヨットなんか買おうとしたら何千万円もするし、港に泊めるには年間数百万円もかかるというじゃない」

 残念なことに、これが、ほとんどの日本人がヨットに抱く認識です。ヨットの話題がいろいろなメディアで取り上げられたびに、このような「想定価格」が大前提になって、「宝くじでも当たらないとヨットなんか買えないよ」と船長になる夢をあきらめるか、「え、ヨット持っているの?すげー、あなた、お仕事なに?」と船長になれた知り合いを疑いの目で見るようになるのです。かなしー。

 しかし、現実は違います。 いや、正しくは、現実はそれだけじゃありません。たしかに「ヨット1隻数千万円、年間係留費数百万円」という世界もあります。そのような世界で日本のヨット文化が育まれ、世界のトップレベルと互角に戦えるセイラーや世界が認める海洋冒険家が輩出されたのは事実です。

 その一方で、(少ないながらも)ごく普通の人たちがごく普通の家計をやりくりしながら自分のヨットを所有して、夫婦で日本を旅したり週末にヨットレースを楽しんでいたりするのも事実です。彼らは、大企業を引退した元取締役や、時流に乗って急成長したベンチャー企業の経営者といった"富裕層"ではありません。会社を地道に勤め上げてきた中間管理職であったり中小規模企業の非管理職であったりしますが、自分のヨットを購入して港に係留しています。

 旧来の常識にとらわれて「俺にはむりむり」と船長になる夢をあきらめているなら、「実際の情報を収集して状況を正確に把握すれば」夢を可能にできるはず(おおおお、なんか無理やりビジネスに絡めようとしているぞっ)。

 このブログでは、「妻子持ち、住宅ローンあり、学連やクルー修行未経験な平社員」が、船長になって自分のヨットを購入して港に係留するまでの経験を基に、自分のヨットで漁港や島を旅するのに有用な情報やTipsを紹介していきます。

 というわけで、次回は「軽自動車1台の費用でヨットを持つぜ」の巻。うわー、いきなり「金」の話かよ。
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