ベアボーンキットで自作の門を叩く
先日、懸賞でシャトル社の新製品「XS36V」が当選した。まさか「当たることもないだろう」と申し込んだ抽選、当たってから動揺した。筆者には自作の経験は無い。メモリの増設を2度やっただけの素人だ。しかし、折角当たったベアボーンキット「案ずるより産むが易し」とばかりに、自分で組み立ててみることにした。
通常、自作PCを作成する場合、PCのあらゆる物を購入して組み立てるのだが、ベアボーンは内部ストレージ(HDDやSSD)、CPU、メモリ、モニターそして周辺機器(マウスやキーボード)を付ければ完成する。もちろんパソコンとして使用するにはOSを忘れてはいけない。要は全部を自作したくない、出来ないといった人向けの半完成品である。正に自作の登竜門と言ったところだろう。
誠ブロガーである筆者の周りには、自作経験者が多数いる。彼らは、ベアボーンなどは"自作"のうちには入らないと言わんばかりに「簡単!簡単!!」と口を揃える。不安を抱えながらも、ネットを検索し始めた。
◯メモリ選び
最初に壁となったのは部品選びだ。メモリを検索したからといって目的のメモリが見つかるわけではない。デスクトップとノートでは形が違うし、HDDも3.5インチや2.5インチと色々ある。まずは、「XS36V」に搭載できるモノを理解しなくてはならなかったが、あちこちのサイトを見ていたら頭が痛くなるような話ばかりなので、仕様書に出ている訳の分からない記号ごと検索した。
例えばメモリの場合、仕様書には「DDR3-1066 SO-DIMM ×2(最大4GB)」と出ているので、そのままドラッグ検索といった具合だ。
後に分かったことだが、SO-DIMMというのはノート型に搭載するメモリのことらしい。「XS36V」は小型にするため、ノート型のメモリを搭載しているということだ。通常のデスクトップだとDIMMと表記されている。
この辺を理解しないと、買ってもPCに挿せないということもあるので、ちゃんと調べる必要がありそうだ。
◯内部ストレージ選び
あわや合致しないメモリを購入しそうになり、少し緊張が走ったが、HDDの選択に移った。仕様書では「2.5インチ SATA HDD (最大5400RPM) or SSDコネクタ」となっている。最初SSDを探していたが、HDDに比べると少しお高い。
突然の出費であるため、あまり金額をかけると当家大蔵大臣の怒りをかってしまう可能性がある。避けねばならないその怒りに、安価なHDDを探すことにした。
メモリ選択時のヒヤリハットを繰り返さないために、「SATA」という見慣れない記号について調べた。なるほど「シリアルATA(serialATA)」のことらしい。といってもナンノコッチャという感じではあるが、購入サイトを見てみると「SATA」の選択肢があった。
2.5インチと合わせて検索すると、多数の商品候補。最後に容量を決めればいいだけだと思ったが、「(最大5400RPM)」というのが気になる。購入サイトを見ると7200RPMというものもあるが、よく分からないので同じ5400RPMを選択。容量は300GB程度で良いと考えていたが、500GBと金額的差が無かったので500GBを選んだ。
◯モニター選び
最後はモニターだ。やはり仕様書には分からない記号が並んでいた。HDMIポート v1.3×1、DVI-Dポート×1、D-Subポート×1である。調べた結果、3種類の接続方法があるということがなんとなく分かった。HDMIは自宅のレコーダーにも使用していたので、名前は知っていた。コレ1本で接続が可能だと分かるとメンドクサイ調べごとに疲れてきたので、HDMIコードを一緒に購入するとこにした。
と、長い前置きでしたが、これからがブログの本題である。
上記パーツ選びからも読み取れると思いますが、まさしく初心者の中の初心者が筆者である。今回、ベアボーンキットが抽選で当たらなければ、一生自作PCとは無縁の生活を送っていただろう。
毎月Ustreamで放送されている「ビジネステレビ誠」でベアボーンキットを数分で組み立てるというシーン(14分辺りから)が公開されたが、果たして筆者にも組み立てられるのだろうか。
実際に筆者が組み立てているところの動画をご覧下さい。
HDDのつなげる前にカバー(?)を付け忘れたり、メモリを刺すのに戸惑ったりと自作に慣れた人から見たらイライラしたものでしょう。
パーツ選びは仕様書からの検索、そして組み立てもインターネットサイトを参考にしながらという、右も左も分からない初心者が10分ほどで組み立てることが出来ました。
自作PCの世界に躊躇している方、意外に敷居は低いかも知れませんよ。
ちょっと面白く感じた自作PCの世界、これから更に突き進んでみようかなと考える筆者でした。