未来予想図
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手元に日本手帖の会事務局長(@ckm_manabe)から借りた「手帳の本」というものがある。平凡社1982年10月30日発行と書かれている。
非常に興味深い内容が書かれていたので、ご紹介したい。
この本には様々な手帳のことや手帳についての考察が載っている。
ハイテック手帳実験局というコーナーでは「自由自在の空間移動が可能なポスト・イット手帳についてThinking」と題され、今や手帳とは切っても切り離せない付箋の手帳術が紹介されている。
中身を見てすぐに思い付いたのが「10min(テンミニッツ)手帳」だ。
一番興味を持ったのが「2001年の手帳」と題されたページだ。コンピュータと合体した未来の手帳像として描かれている。
先日私も、「GoogleCalendarを使い倒す」と言うブログを書いたが
今や、手帳のデジタル化は当り前のようになってきている。
しかし、Windows95が日本に入ってくる10年以上前に、すでにこの様な構想をされていた方がいたことに感動した。もちろん「電子手帳」というモノが発売される前である。
この本を読んでいて私も、コンビニの未来予想図を描いてみたくなった。今から50年後(2062年)のコンビニエンスストアを予測してみよう!
まずは、顧客となる「人」という側面から分析する必要があるだろう。
50年後人口はどうなっているのだろう?国立社会保障・人口問題研究所の資料から読み解いてみよう。
これは、2055年の予測図だが、総務省が出している将来人口と合わせてみると大きな差が無い(2055年より年齢別ボリュームが10%上に行っている。総務省予測)ので、コチラを参照して未来のコンビニお客様像を考えてみる。
◯利用者予測
現状も、コンビニが主力としていた20、30歳代から少しずつ年齢が上昇しているが、独居老人が増えスーパーでの買物だと量が多過ぎる為、少パッケージで先行していたコンビニ利用が増えている。今後もその傾向は増えていくだろう。2055年の年齢別予測だと、65歳以上が40.5%2.5人に1人が老人という予測だ。こうなると、商売は老人向けにせざるを得ない。
◯店舗の形状
半分近くが老人の顧客と予測される未来の店舗は、現状のコンビニよりひと周りふた周り大きなサイズになる。足腰の弱くなった老人は、買い物カートを利用するからだ。通路でのすれ違いを可能にする為、通路幅が現在の2倍必要になってくる。
しかし、それも一時的なもので、パワーアシストスーツにより、老人の運動能力は若者のそれと変わりなくなるだろう。広くなった通路は、そのまま立ち話のスペースとして利用されることになる。
また、ミニストップに代表される飲食コーナーを設ける店舗も増えてくるだろう。コミュニティーゾーンとして、休憩所として要望が増えてくることが予測される。
◯店内の様子
◆レジ打ちのバイトは無くなる
まず、レジスターが大きな変化を見せるだろう。店員よるレジ操作は無くなるのだ。すでに一部のスーパーでは導入済みのセルフレジスターだが、この時代には、すべての商品には電子タグが埋めこまれている為、カゴに入れた商品をレジ前に置くだけで合計金額がレジスターのパネルに表示される。この電子タグは、食品トレーサビリティシステムにも活用される。決済は、電子マネーが使われる為に現金の必要性が無くなっているかも知れない。
従業員の減少した売り場の防犯機能は、防犯カメラがすべてをやってくれる。人の動きを感知して怪しい動きをする人がいる場合には、アラームが知らせてくれるのだ。
◆雑誌内場は大型iPad
雑誌売場などには雑誌は置いていない。有機ELディスプレイの技術革新により、ガラス面がパネルとなっている為、そこに雑誌が擬似陳列されている。Amazonの「なか見!検索」の様に立ち読みが出来る。3D技術が進歩した為に、目の前に雑誌があるかの様に感じるかも知れない。その場で、タブレットなどにダウンロードをすることになる。この頃の老人は、現在の団塊ジュニア層が中心となっている為にIT技術を使うのになんの心配もいらない。
◆飲み物は自分流
コンビニで一番利用するのは飲み物の購入だ。これも大きな変化を見せるだろう。現在成田空港内のエアポートダイナーに設置してある「コカ・コーラフリースタイル」これが、広まり各社機械を開発、そのままコンビニの飲み物売り場に設置されるのだ。顧客のニーズとして、好きなモノを好きな量、好きな形で提供されることになる。
味?心配無い。慶應義塾大学発ベンチャーAISSYの技術により、好みのボタンを押せば、濃い目だろうが薄目だろうが思い通り、しかも人間が美味しいと感じる味覚へと仕上げてくれるだろう。
◆タバコは無くなる
健康増進法により増税を重ねたタバコは最早、合法ドラッグのような位置付けだ。平成21年以降成人喫煙率50%を割った喫煙者数は年を追う毎に減っていくだろう。年々値上がりし、1箱2000円にもなったタバコはもう誰も吸おうとは思わない。
◆弁当はフリーズドライで携帯サイズ
弁当等の食品にも変化が現れる。フリーズドライ製法が、進化することで弁当もフリーズドライの形で提供されるようになる。そのまま、スチームレンジで復元される。映画バック・トゥ・ザ・フューチャーで描かれた、ビスケットサイズのピザが数秒で復元される様子が現実となるのだ。しかし残念なことに、沢庵やポテトサラダが一緒に温められてしまうのは、現在と変わらない。
◆薬はコンビニで
超高齢化社会となった時代の医療技術の進歩は目覚しい。家に居ながら診察が受けられるようになっているだろう。診察の結果は、その場で確認出来、必要な薬もデータで送られてくる。それを持ってコンビニで薬を受け取るのだ。2012年のTPP合意から40年、薬はコンビニで受け取れる時代になっている。
◆自分好みの品揃え
会員カードの普及が浸透した為に、顧客の買い物データは膨大にある。2011年に色々と話題なったスーパーコンピュータ「京」からの技術は躍進、各企業独自にスーパーコンピュータを持てるほどコストパホーマンスが良くなってきている。レイ・カーツワイル氏の予測通り人工知能(AI)は2054年に人類の知性を超え、カード情報からのシュミレーションはシステムが自動的に行ない、より顧客好みな品揃えが各店舗に合わせてされることになる。
オーナー・店長は品揃えに悩むことや発注に時間をかけることはもう無い。
いかがでしたか?
ざっくりではありますが、私の知りうる事実やネット検索しながら予想した未来のコンビニ像です。コンビニオーナーとしてかなり都合良く解釈はしましたが、未来予想するのは大変楽しかったです。
皆さんも、自分の関わっているビジネスの未来予想をしてみてはいかがでしょう。ひょっとしたらビジネスチャンスと巡り会うかも知れませんよ!
非常に興味深い内容が書かれていたので、ご紹介したい。
この本には様々な手帳のことや手帳についての考察が載っている。
ハイテック手帳実験局というコーナーでは「自由自在の空間移動が可能なポスト・イット手帳についてThinking」と題され、今や手帳とは切っても切り離せない付箋の手帳術が紹介されている。
中身を見てすぐに思い付いたのが「10min(テンミニッツ)手帳」だ。
一番興味を持ったのが「2001年の手帳」と題されたページだ。コンピュータと合体した未来の手帳像として描かれている。
先日私も、「GoogleCalendarを使い倒す」と言うブログを書いたが
今や、手帳のデジタル化は当り前のようになってきている。
しかし、Windows95が日本に入ってくる10年以上前に、すでにこの様な構想をされていた方がいたことに感動した。もちろん「電子手帳」というモノが発売される前である。
この本を読んでいて私も、コンビニの未来予想図を描いてみたくなった。今から50年後(2062年)のコンビニエンスストアを予測してみよう!
まずは、顧客となる「人」という側面から分析する必要があるだろう。
50年後人口はどうなっているのだろう?国立社会保障・人口問題研究所の資料から読み解いてみよう。
これは、2055年の予測図だが、総務省が出している将来人口と合わせてみると大きな差が無い(2055年より年齢別ボリュームが10%上に行っている。総務省予測)ので、コチラを参照して未来のコンビニお客様像を考えてみる。
◯利用者予測
現状も、コンビニが主力としていた20、30歳代から少しずつ年齢が上昇しているが、独居老人が増えスーパーでの買物だと量が多過ぎる為、少パッケージで先行していたコンビニ利用が増えている。今後もその傾向は増えていくだろう。2055年の年齢別予測だと、65歳以上が40.5%2.5人に1人が老人という予測だ。こうなると、商売は老人向けにせざるを得ない。
◯店舗の形状
半分近くが老人の顧客と予測される未来の店舗は、現状のコンビニよりひと周りふた周り大きなサイズになる。足腰の弱くなった老人は、買い物カートを利用するからだ。通路でのすれ違いを可能にする為、通路幅が現在の2倍必要になってくる。
しかし、それも一時的なもので、パワーアシストスーツにより、老人の運動能力は若者のそれと変わりなくなるだろう。広くなった通路は、そのまま立ち話のスペースとして利用されることになる。
また、ミニストップに代表される飲食コーナーを設ける店舗も増えてくるだろう。コミュニティーゾーンとして、休憩所として要望が増えてくることが予測される。
◯店内の様子
◆レジ打ちのバイトは無くなる
まず、レジスターが大きな変化を見せるだろう。店員よるレジ操作は無くなるのだ。すでに一部のスーパーでは導入済みのセルフレジスターだが、この時代には、すべての商品には電子タグが埋めこまれている為、カゴに入れた商品をレジ前に置くだけで合計金額がレジスターのパネルに表示される。この電子タグは、食品トレーサビリティシステムにも活用される。決済は、電子マネーが使われる為に現金の必要性が無くなっているかも知れない。
従業員の減少した売り場の防犯機能は、防犯カメラがすべてをやってくれる。人の動きを感知して怪しい動きをする人がいる場合には、アラームが知らせてくれるのだ。
◆雑誌内場は大型iPad
雑誌売場などには雑誌は置いていない。有機ELディスプレイの技術革新により、ガラス面がパネルとなっている為、そこに雑誌が擬似陳列されている。Amazonの「なか見!検索」の様に立ち読みが出来る。3D技術が進歩した為に、目の前に雑誌があるかの様に感じるかも知れない。その場で、タブレットなどにダウンロードをすることになる。この頃の老人は、現在の団塊ジュニア層が中心となっている為にIT技術を使うのになんの心配もいらない。
◆飲み物は自分流
コンビニで一番利用するのは飲み物の購入だ。これも大きな変化を見せるだろう。現在成田空港内のエアポートダイナーに設置してある「コカ・コーラフリースタイル」これが、広まり各社機械を開発、そのままコンビニの飲み物売り場に設置されるのだ。顧客のニーズとして、好きなモノを好きな量、好きな形で提供されることになる。
味?心配無い。慶應義塾大学発ベンチャーAISSYの技術により、好みのボタンを押せば、濃い目だろうが薄目だろうが思い通り、しかも人間が美味しいと感じる味覚へと仕上げてくれるだろう。
◆タバコは無くなる
健康増進法により増税を重ねたタバコは最早、合法ドラッグのような位置付けだ。平成21年以降成人喫煙率50%を割った喫煙者数は年を追う毎に減っていくだろう。年々値上がりし、1箱2000円にもなったタバコはもう誰も吸おうとは思わない。
◆弁当はフリーズドライで携帯サイズ
弁当等の食品にも変化が現れる。フリーズドライ製法が、進化することで弁当もフリーズドライの形で提供されるようになる。そのまま、スチームレンジで復元される。映画バック・トゥ・ザ・フューチャーで描かれた、ビスケットサイズのピザが数秒で復元される様子が現実となるのだ。しかし残念なことに、沢庵やポテトサラダが一緒に温められてしまうのは、現在と変わらない。
◆薬はコンビニで
超高齢化社会となった時代の医療技術の進歩は目覚しい。家に居ながら診察が受けられるようになっているだろう。診察の結果は、その場で確認出来、必要な薬もデータで送られてくる。それを持ってコンビニで薬を受け取るのだ。2012年のTPP合意から40年、薬はコンビニで受け取れる時代になっている。
◆自分好みの品揃え
会員カードの普及が浸透した為に、顧客の買い物データは膨大にある。2011年に色々と話題なったスーパーコンピュータ「京」からの技術は躍進、各企業独自にスーパーコンピュータを持てるほどコストパホーマンスが良くなってきている。レイ・カーツワイル氏の予測通り人工知能(AI)は2054年に人類の知性を超え、カード情報からのシュミレーションはシステムが自動的に行ない、より顧客好みな品揃えが各店舗に合わせてされることになる。
オーナー・店長は品揃えに悩むことや発注に時間をかけることはもう無い。
いかがでしたか?
ざっくりではありますが、私の知りうる事実やネット検索しながら予想した未来のコンビニ像です。コンビニオーナーとしてかなり都合良く解釈はしましたが、未来予想するのは大変楽しかったです。
皆さんも、自分の関わっているビジネスの未来予想をしてみてはいかがでしょう。ひょっとしたらビジネスチャンスと巡り会うかも知れませんよ!
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