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社員の時に見ていた店の状況、オーナーになってから見ている店。見ている方角が違うとこんなにも違うコンビニの光と影。お客様とは何にも関係無いところで巻き起こるあれやこれ。(笑

日々の積み重ねは偉大である

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 本日、こんな出来事があった。数日前、町内会の会計係をやっている嫁に、楽に報告書が作成出来るようにとエクセルでフォーマットを作ってあげたのだ。ところが本日「印刷するとフォーマットが小さくなってしまう」「拡大すると線が消えちゃうの」と、訳のわからない電話がかかってきた。フォーマットを仕事場の私のところまでメールさせて確認すると、なんてことはない、拡大し過ぎてフォーマットが印刷範囲からはみ出ていただけだった。嫁に余白の設定を教えて、電話口でさんざん馬鹿にしてやった。
 しかし、ほぼ社会人としての生活も送らずに結婚した嫁に、エクセルなど出来るはずもないのだが、パソコンを始めたのは嫁の方が先であった為、私の中では、嫁はそれなりにパソコンを使えるものだと思い込んでいた。

 話は、10数年前にさかのぼる。当時、私は会社の先輩からWindows95の入ったPCを貰い受けた。それが我が家に入り込んだ始めてのパソコンだ。新婚だった頃、覚えたてのエクセルで家計簿を作って嫁に与えたものだ(といっても、関数などまるで出来ずセル同士を"+"や"-"でつないだだけだったが笑)数年後、ADSLが広まり出だしてインターネットの接続が簡易になったのを機に、PCを新調。Windows98SEを購入した。まだ、常時接続ではなかったので、時間を計りつなげてた思い出がある。その頃、専業主婦だった嫁は、パソコンを使い何やら色々とやっていたのだが、仕事場で慣れないパソコンと格闘している私にとって、家に帰ってまでパソコンは使う気にはなれなかった。(夜こっそり大人のHPを見るくらいだった。ウィンドウを閉める×が画面上から消えて焦ったり、何枚ものウィンドウが開き慌ててPCのコンセントを引き抜いたのはイイ思い出だ笑)
 その後、WindowsXPになる頃、またPCを新調したが、相変わらず家でパソコンを使うことの無かった私は、インターネット上のあらゆるサービスから置いてきぼりをくらった。嫁はその頃からブログなるものを始めて、ソーシャル・ネットワークの醍醐味を味わっていたようだ。

 そんな経緯もあり、パソコンのことは嫁に聞けばイイや位に思っていたのだが、現在はまるで立場が逆転した。独立するにあたって、自分だけのPCを購入。店で色々とやること早5年、すっかりパソコンのことは嫁より詳しくなっていたのだ。エクセルは仕事で使っていたこともあり、独立する前から、多少は出来るようになってたが、SNSなどはほぼやったことがなく、Yahooのアカウントすら嫁の手を借りていた私だが、現在では、買ったばかりのMacの操作方法やパソコンに関するすべての事柄を嫁に教えている日々である。

 今回の出来事で、ふとそんな過去のことを思い出したわけだが、改めて日々の積み重ねの凄さを感じた次第である。1日2時間何かをすれば、1年経てば730時間、30日分に相当する。1ヶ月間寝ないで、その何かに打ち込むのと同じ事なのだ。しかし、私より早くパソコンを使い始めた嫁も必要の無いエクセルは使えなかったことからも分かるように、人は必要にかられないと動かないのも、また事実である。

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