オルタナティブ・ブログ > とあるコンビニオーナーの経営談議 >

社員の時に見ていた店の状況、オーナーになってから見ている店。見ている方角が違うとこんなにも違うコンビニの光と影。お客様とは何にも関係無いところで巻き起こるあれやこれ。(笑

3%の謎

»
先日投稿した「酒好きが酒を売ると商売にならない」では多くの読者からご賛同を頂きながらも、このままではオーナーとしてダメだろうと、データを握り締め売り場を整理することにした。
すると、缶酎ハイのアルコール度数が一部変わってきているのに気がついた。以前ならば、どの缶酎ハイも5%位のアルコール度数だと記憶していたが、最近発売されている缶酎ハイは3%のモノがあり、どうもアルコール度数の住み分けをしているようだ。

ベーシックな商品のアルコール度数を比較してみよう。
まずはKIRIN社の氷結シリーズ
http://www.kirin.co.jp/products/nutrition/index.html#item02
レモン・グレープフルーツ共に6%。サブ商品としての梅・パイナップルが5%である。ストロングシリーズが8%となっている。
ところが「やさしい果実」シリーズは3%。パッケージも華やかである。
http://www.kirin.co.jp/brands/hyoketsu/yasashii/index.html
次はSUNTORY社をご覧頂きたい。
http://products.suntory.co.jp/rtd/ingredient.html
メイン商品の-196℃では、レモン・グレープフルーツで6%。やはりコチラのストロング系も8%となっている。
カロリシリーズも以前は5%位だったと記憶しているが、リニューアルで3%にしたようだ。
http://www.suntory.co.jp/rtd/calori/product/index.html#calori10

商品を見ると、女性向けにターゲットしている商品は3%の度数を用いているようだ。この3%の火付け役はサントリー社の「ほろよい」だったと記憶している。
http://www.suntory.co.jp/rtd/horoyoi/index2.html
ロング・セラーのカルピスサワーも、この春にアルコール度数を5%から3%にリニューアルしている。
http://www.calpis-sour.jp/sour/
他にもリニューアルを機にアルコール度数を3%に変更している商品が多い。

やはりアルコール独特の匂いというか味が女性に嫌われる要因なのか?
主婦などは夕食後も片付け等がある為、酔っ払っていられないというのも低アルコールが見直されている要因の一つなのだろう。
また、最近では「酔っ払い」を見る機会が減っている気がする。終電間近の電車に乗ってもフラフラしている人を見かけなくなってきた。私が若い頃は、終電間近の電車で「おっ!今日は空いている」なんて喜び勇んで空いている車両に乗り込もうものなら、そこには必ず爆弾が仕掛けられていたものだ。多くの人のお酒の飲み方がスマートになったのであろう。そういった観点からも、低アルコールの需要が高まってきたのかもしれない。

★お知らせ★
かわりものやの1Topiコンビニ新商品がスタートしました。
http://1topi.jp/cvsnew/
Twitterで「@cvsnew_1topi」をフォローしていただけたら
コンビニの新商品ニュースや私かわりものやが実際に新商品を試食。お世辞抜きの感想をツイートしていきます!!(^O^)/
Comment(0)