下請け事業と物販事業2
私の知り合いはコネで大手メーカーの元請けから仕事をもらうことになりました。
メーカーがあって元請けがあって一次下請けとなるわけですが、個人に毛が生えたような小規模の契約です。
1億円近くで専用の機械設備を購入し、土地を借りるか買うかして工場を建てました。
そんなに深い知り合いじゃないので詳しいことは覚えていませんが、初期投資は2億円近かったと思います。
ちなみに深い知り合いだったとしても、詳しいことは忘れていますが。(笑)
そのメーカー専属の下請けになりますので、仕事は保証されているということでした。
私はその話を聞いて嫌な予感がしました。
仕事量は安定していて賃金も良かったので、普通にやっていれば確実に儲かります。
でも、そのメーカーの業績が悪くなれば、専属の機械だけにどうしようもないからです。
2億円くらいは私のポケットマネーでポンと出せますが、私なら怖くてできないと思ったのです。
あ、単位を大きく間違えておりました!
私がポンと出せるのは2億円ではなく2千円でした!(笑)
それで面白いことに、いや面白いと言っては失礼ですが、開始して間もなくメーカーの業績が悪化して仕事が減ってきたのです。
そのメーカー専属の機械ですが、応用して他の仕事を請けることはできました。
でも最初の契約で他の仕事をやってはいけないことになっていたらしく、それをやろうとすると契約解除になるということだったのです。
他の仕事をやるとノウハウが流出するおそれがあるので禁止になっていたわけです。
辞めようにも初期投資の多額の借金がありますので、辞めるに辞められません。
結局、仕事量も単価も削られ、厳しい中でやり続けるしかなく、飼い殺しのような状態が続いたのです。
調子に乗って身の丈以上の初期投資をし、あっという間に仕事が減ってえらいことになる流れは、まるで私を見ているようです。(笑)
口では調子よく何と言われようが、契約書に「仕事はたっぷりずーっとありますよ~、安心してくださいね!」なんてことは書かれていませんので、こうなってはどうしようもないのです。
メーカーが安定していれば儲かっていたでしょうし、メーカーが伸びればコバンザメのように引っ付いて一緒に伸びていくこともできます。
実際に、そうして大きくなっていった下請けはたくさんあります。
でも、一度悪くなると、自力ではどうしようもなくなってしまいます。
この例と同じように、私も個人レベルからスタートして親会社に引っ付いてどんどん大きくなっていきました。
ちなみに会社が大きくなるにつれて、私の態度も大きくなっていきました。(笑)
それはどうでもいいですが、親会社にうまく引っ付いて大きくなったパターンですね。
その後は縮小して少し先にはやめるのですが、私の場合は工場を持っていなかったので「やーめた、ポン!」でやめることができました。
でも、工場を持っていなかった分、利益は少なかったこともあります。
工場設備を持ちたくても持てなかったというか、持つ必要がなかったわけですが、結果的にすんなり足を洗うことができましたので、利益が少なくても正解だったと思っています。
もし、初期投資とかで多額の借金でもあれば辞めるに辞めれず自転車操業で、今も火のついた車ならぬ火のついた自転車が10台くらい走り回っていたかもしれません。(笑)
そうだとしたら、こうしてブログを書くことなく「きつい、汚い、危険、金欠!」という4Kを叫びながら現場で仕事をしていたかもしれません。
ここまで書いて思い出しました!
私のところにも話が来て、最低限必要な機械が確か7000万円と言われ、「それだけ投資して仕事がなくなったらどうするんじゃ?」と思って見向きもしなかったのを思い出しました。
何の話をしようとして話がそれたのかわかりませんし、まとめようもなくなってきましたが、うまい具合に終わりの時間になりましたのでポンと逃げます~