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事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

販売スタート4

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営業と販売員の人海戦術で自然食品の販売がスタートしました。

始まってしばらくしてからの戦力は、営業4名、販売責任者4名、販売員20名、事務員1名くらいです。

商品は醤油、味噌など料理の「さしすせそ」を中心に十数種類です。

それにギフトセットがあり、標準セットが入ったお試しセットを少し安く販売していました。

販売状態は良好で、かなりの利益を生み出していました!

・・・と言いたいところですが、猿のケツみたいに真っ赤っ赤でした。(笑)

それもそのはずで、一つは仕入れ値が高いからです。

健康食品みたいなのは2掛けもありましたが、水とかは7掛けで、平均して半値くらいだったと思います。

その当時は仕入れ値の基準は知りませんが、厳しいのは感覚でわかっていました。

それ以上に大きかったのは人件費ですね。

販売員は出来高制なので固定費はかかりませんが、営業の基本給とかは固定費としてかかってきますので、それが最初から経営を圧迫していました。

もうちょっとセーブして入れれば良かったのですが、勢いだけで進めていましたし、得意の「まあ、何とかなるだろう!」だったのです。(笑)

販売員募集のため新聞の折込チラシなどを入れていたのですが、しばらくしてからちょこちょこと問い合わせがあるのは意外でしたね。

ある日、事務員が「・・・健康食品です」と言ったのを耳にしました。

何の問い合わせか聞くと、「取り扱っているのは健康食品ですか?」という質問でした。

事務員としては、健康にも良い食品という意味で健康食品と言っていたのですが、一般的な健康食品はサプリメントなどのイメージがあります。

そうなると、ヘタしたらネットワークビジネスのように思われてしまいます。

ということで、せっかくの問い合わせがパーになりました・・・。

販売が始まってもこの調子なので、いかにめちゃくちゃだったかがお分かりいただけると思います。(笑)

また、営業が「まずは料理店などに無料で使ってもらって、良かったら買ってもらう流れにすればいいのでは?」と提案してきました。

この時点で営業は4名ほどいましたが、いずれも50歳前後の営業のベテランです。

その営業の提案ですので勝算はありです!

早速いくつかのお店で使ってもらえました。

無料のメリットは大きく、飛び込みで行ったお店でもすぐに使ってもらえたということです。

商品は良いので、次は業販価格で買ってもらえるはずです!

・・・でも、有料になったとたんに使ってもらえなくなりました。

勝算ありのはずが、すぐに敗戦でした。(笑)

買ってもらえるようになったお店はありましたが、労力の割には全然合いませんでした。

とにもかくにもこんな調子で、割に合わない状況の連発でしたので、早急に何とかする必要がありました。

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