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事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

怪しい事務所の実態

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日本道路公団の元請けの下請けの小さな会社で仕事をすることになり、半月ほど経過しました。

社長(知り合ったおっさん)は何をしているのかといえば、よくわかりませんでした。

時々、現場事務所に顔は出していましたが、一緒に現場に行くことはなかったので仕方ないかもしれません。

普段は公団の元請け会社の社員と一緒に仕事をしていましたので、おっさんの噂はよく聞いていました。

簡単に言えば、評判は良くなかったですね。

ひどく嫌われているとか、ボロカスに言われているというわけではありませんでしたが、信用されていないという感じでした。

でも、それって一番ダメですよね?(笑)

公団の仕事をやりだして間もないため仕方ないことかもしれませんが、良からぬ空気を感じていました。

その頃、現場事務所ではない方の事務所に行く用事がありました。

行ってみると、敷地内には6畳ほどのプレハブが何個か置いてあり、誰かが電気の配線工事をしていました。

どうやらカラオケボックスのようです。

当時のカラオケボックスはプレハブのボックスが主流で、需要がどんどん広がっていましたので、なかなか目の付け所が良いと感じました。

出会ってしばらくしてからわかったのですが、そのおっさんは私が通っていた工業高校の電気科卒業で、私の先輩でした。

だから、電気関連の工事をメインにしていたということです。

いろんな事業をやっているのはわかってきましたが、カラオケボックスの電気工事だけではそんなに利益も出ません。

それにしては大きな事務所が不釣り合いですので、その実態を聞いてみました。

すると、その事務所はおっさんの所有物ではなく別会社の事務所で、使わせてもらっていることがわかりました。

使わせてもらっているというよりも、一緒に何か事業をやっているということでした。

ただ、何を一緒にやっていたのかはわかりませんでした。(笑)

麻薬の密売とか、そういう違法なことではなく、ちゃんとした事業をやっているらしいのですが、よくわかりませんでした・・・。

でも、相手の会社の事業内容は何となくわかりました。

ガソリンスタンドを2ヶ所くらい持っていて、他にもいろんな事業をやっているらしく、地元では名が通った社長ということでした。

その社長は女性ということでした。

当時は「女社長」という響きが珍しかったので、どんな実力を持っている人なんだろうと興味がわきましたね。

いろんなことをやっている者同士が一緒に何かをやり、一方が事務所を建てて共同で使っていたのです。

そのため、看板も何もなく殺風景な外観になっていたのです。

殺風景なのは外観だけでなく、内観もでした。

当時の私は経営能力ゼロですが、大して活用されていない事務所を見て、何をやっているのか興味があるとともに、「何かおかしいぞ?危なくないか?」と感じていました。

そのうちわかってくるだろうと思っていましたが、そのうちというほど時間はかかりませんでした。

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