ネットワークビジネスの具体的な実態
昨日はネットワークビジネスの実態を書きましたが、詳しい内容がわからないという声を聞きましたので、今日は参考までに少し具体的に書いてみたいと思います。
ネットワークビジネスは、自分が紹介した人、その人が紹介した人、またその人が紹介した人・・・と、自分からの紹介以下で登録した人は自分のグループになります。
自分のグループでの売上が基準を超えると、ランクが上がることになります。
具体的には、1ヶ月で700万円、月が変わったらカウントはゼロになり、翌月は1000万円の売上が出せれば、プロデューサーというランクになりました。
かなりの金額になりますので、普通に会員を増やして生活に必要な分だけ消費していれば、いつまでたっても金額は上がりません。
また、商品は良いのですが、価格はそれ以上に良かったため、普通の生活ではほしいと思う物はありません。
それでは、やっている意味も会社が存在している意味もありませんので、「いかにして短期間で一気に売り上げるか?」ということで、そのやり方がありました。
消耗品をちまちま買っていたら人生が終わってしまいますが、何十万円も買う人が何人もいれば、あっという間に基準をクリアします。
50万円買う人が14人いれば初月クリアで、翌月は20人いればクリアです。
ということで、まずは自分が50万円分の商品を買います。
そして、同じ人を13人集めれば初月クリアになるということです!
ここで、「50万円買う人を14人集めればいいのでは?」と甘いことを考える人がいますが、世の中そう甘くはありません。(笑)
自分が買っていないのに人には言えませんし、そんな人のグループに入りたいとは思いませんよね?
ということで、必ず自分が買って出発点にならなければ、このようにはならないのです。
月末締め切りですので、自分は月初からスタートできるのが理想です。
実際に、月が変わったら自分が買って、その月でクリアしようとする人は多かったです。
でも、そういった人はほとんど失敗に終わりました。
なぜなら、自分が月初からスタートしたからです。
基準をクリアするには、グループ内にどうしても締め切り寸前の月末に買う人が出てきます。
月末に買う人は、1日で700万円の基準をクリアできるわけがありませんので、翌月はゼロからのスタートになります。
そんなことなら月末に買う分を月初に買って、50万円からスタートしたいですよね?!
ということで、その人は月初に回したため、基準がクリアできないとなるわけです。
自分は自分のことだけを考えて月初に買ってスタートしたのに、「月末だけど俺のために買ってくれ~」とは言えませんしね。
うまく言われても、「あなたは月初からスタートしたんでしょ?私もそうしますよ!」と言われて終わりです。
逆に月末に買った人の方が、いい結果を出していました。
自分は人のために月末に買ったわけですから、そのことを堂々と言え、グループ内に同じことをする人ができ、月末の駆け込みでクリアできるということです。
単なる消費者を集めるのではなく、これが理解できるビジネス意欲の高い人を集めて、こういう方法で展開していたため、すごい勢いで伸びていたのです。
商品なんてどうでもよくて、マネーゲームそのものだったということです。
このやり方を会社が推奨していたわけではなく、グループのトップがこれで一気に地位を得たため、この方法が正しいかのようになっていました。
当然ながら決して良い方法ではありませんし、トラブルなどもあったことから、後に会社が大打撃を受ける事態に発展したのです。