良い人材が次々に来たわけ
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事業を急拡大できた最大の要因は、私の経営者としての実力でした。
と言いたいところですが、今から思えば経営者としての実力はほとんど泣く、勢いだけで突き進んでいました。
ただ、自分では実力があると思い込んでいましたので、それが原動力だったのです。
事業を拡大できた最大の要因は人材です。
縁故採用を主に、求人広告などでも良い人材を採用できたこともあり、次々に勢力拡大ができたのです。
最初にコンクリート製品製造の下請けとして入ったときは、別の元請けも入っていました。
私がその工場を出てから、その元請けから若い人材が一人、二人と私の元に来てくれ、事業拡大の足がかりとなりました。
二番目に来てくれた人は、後にの専務になりました。
さらに、一人、二人と私の会社に来てくれ、気がつけば数人になっていました。
それそれが仕事ができる人材でしたので、全員が責任者クラスとして活躍してくれて、組織の形成もできていったのです。
さらに、一人、二人と来てくれ、同窓会のようになっていました。(笑)
経験者ですし、仕事ができることはわかっていましたので、即戦力として力を発揮してくれます。
気がつけば、かなりの人数がその元請けから私の会社に来ていました。
その元請けの中心メンバーが全員に近いくらいいたのです。
そのおかげで事業拡大が急ピッチでできたのですが、その元請けからすると、できる人材が次々に去っていったわけです。
私から誘ったわけではなく、「あいつを引きぬいて来い」と命令したわけでもなく、それぞれの意志で辞めて来ているわけですから、何の問題もありません。
でも、その元請けからすると、きっと私が引き抜いているように見えたでしょう。
そう見えるだけならいいですが、実際は大打撃を受けていたわけです。
実力というか給料や待遇、職場環境によって各人が判断することですので、優秀な人材が去っていく事業ではなく、来てもらえる事業にしなければなりません。
「もし、逆だったら?」と考えると、事業拡大どころか現状維持で精一杯だったかもしれませんので、とても恐ろしいことです。
世間でもよくある話ですが、明日は我が身と思って気を引き締めなければなりませんね。
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