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事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

辞めた人材の再雇用はありか?1

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自己都合で退職して、再び「雇ってしてほしい」と言ってくる人が何人かいました。

実績を残して事前に申告してきっちり辞めた人もいましたし、短期間でケツを割ったのに、「次は頑張るんで雇ってください~」と言ってくるのもいました。

ちなみに「ケツを割る」とは専門用語で、「自分勝手に辞めていく」という意味です。(笑)

若くて仕事ができる従業員がいました。

仕事は早くて確実で、人を使うのも上手かったため、「こいつに任せておけば安心だ!」という優秀な人材でした。

何十人かの従業員のうち、5本の指に入っていたと思います。

でも、ある日「会社を辞めたい」と言ってきました。

予想外の話にガッカリしましたし、今日か明日で辞めるとなると、仕事の段取りも狂ってしまいます。

そう思ったのですが、半月後くらいに辞めるということだったのです。

ほとんどが辞めるとなったら、その日で辞めていくだけに、常識ある行動にうれしく思いました。

辞める理由は「他の会社に行く」ということだったので、給料や待遇、条件などが良いところが見付かったのでしょう。

その後は同年代の従業員を責任者にしたのですが、その差は歴然としていました。

その従業員も頑張っていたのですが、やはり頑張っただけでは追いつけない能力の差が出ていて、安心して任せられない状態でした。

その実力は十分に評価していましたが、辞めてあらためて思い知らされたのでした。

それから数ヶ月・・・。

辞めた彼から電話がかかってきて、「もう一度雇ってください!」と言われました。

そういわれた時は、それなりにうれしかったですね。

(それなりかい)

特に急ぎで募集はしていませんでしたが、常に良い人材がいれば採用する体制でしたので、すぐに来てもらいたいと思いました。

仕事を教える必要がないばかりか、今よりも仕事が進んで質が良くなることになります。

それをきっかけに勢力を拡大することもできますので、願ってもない話です。

「勝手なことですみません・・・」と辞めたことに触れ、「次は頑張りますんで!」と言っています。

一旦辞めて違う環境に行くことで、この会社の良さがわかったのだと思います。

「じゃあ、すぐに来てくれるか?」と言いたいところでしたが、そこはグッとこらえて「気持ちはわかったけど、今は無理だからちょっと待て」と言いました。

引っかかる点がありましたので即答は避けたのです。

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