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事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

3年の実務経験を数日で積み上げた?

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大手企業2社の元請けとして、工場内で事業を拡大していました。

また、工場から出荷されたコンクリート製品を、現場で設置する工事も手がけていました。

その最中に気が付いたのですが、その工事をするには、建設業の許可が必要なのです。

最初は手伝い程度でしたので問題なかったのですが、事業として独立してやるとなると、元請けから建設業の許可があるかどうかの確認があります。

よって、すぐに取得する必要がありました。

実はその仕事をやる前から聞いていたのですが、ゴルフに忙しいこともあって、先延ばしになっていたのです。(笑)

早速、建設業の許可について調べてみると、非常にまずいことに気が付きました。

許可を得るためには、何年間の実務経験が必要だったのです。

許可もないのに実務経験があるのはおかしな話ですが、要するに、許可を持っている事業所の下請けとして、何年間かは許可のいらない実務経験が必要なのです。

詳しいことは覚えていませんが、確か3年は必要だったと思います。

また、建設関連の何かの資格を持っている人が会社の役員になっていることも必要でした。

はっきり言って、両方とも満たしていません。(笑)

実務経験は手伝い程度で2ヶ月くらいしかありませんし、そんな資格を持っている従業員は誰もいません。

そうなると、普通はあきらめることになるのですが、「あきらめる」という言葉は私の辞書にはありませんので、両方とも満たすことを考えました。

資格を持っている人が役員にいなければ、その人を探して役員にすればいいのです。

ということで、お付き合いがあった住宅メーカーの社長に相談に行きました。

その社長はとても良い社長で、全面的に協力してくれるということでしたので、資格を持っている人を紹介してくれました。

役員変更登記をして、一つ目の条件はクリアしました。

問題は実務経験です。

でも、実務経験がないのであれば、実務経験を積めばいいだけの話です。

ということで、その社長に頼んで実務経験を積ませてもらうことにしました。

その結果、あっという間に3年の実務経験が積み上がったのです!

詳細は書きませんが、要するに書類上は実務経験が何年もあるということですね。(笑)

他にもいろんな条件があったのですが、それをすべてクリアして、めでたく建設業の許可を取ることができたのです!

普通ではあり得ないことですが、やり方の善し悪しはともかくとして、あり得ないことができたのです。

工場には実務経験があるという触れ込みでしたので、これで、名実ともにつじつまが合うことにもなりました。

いや、名実ともにではなく、名だけですね。(笑)

今回はめちゃくちゃな方法で取りましたが、当時はこんなことの連発でしたので、何とも思っていませんでした。

でも、「やればできる」とか、「やれば何とかなる」という意味では参考になりますが、良い方法でないのは言うまでもありません。

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