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経営現場で必要となる経営者のマインドや視点に対する一考察

今は亡き父からの教え ~営業にとって大切なこと~

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 船井総研には【親身法】と呼ばれる経営の原理・原則があります。これは親が子供を思うようにお客様や社員と付き合いなさいという考え方です。親になると、この親身法の本当の意味が分かります。実はこうした思いの重要性を私は昨年亡くなった父から教えられました。

 父はIBMで営業として活躍していました。それはある営業所の責任者をしていた時のことです。その営業所で一番のビッグユーザーの業績が悪化していると噂が流れました。それによりIT投資を抑制するらしいという憶測が飛び交いました。そういった大きな会社ですが、IBM以外の大手各社も取引をしていました。そこで他社はそのお客様に対して、何とか自社の取引額だけは確保できる様に提案をしてきました。しかし、父は違いました。お客様が困っている、その事だけに意識を向けました。そして現状よりもコストを下げて、同じ効果が生み出せる仕組みを懸命に考えて提案しました。お客様は感動したそうです。そして『少なくとも私がこの会社で働いている間は、絶対にIBMとの取引だけは辞めません』と仰ったそうです。

 父は当然ながら社内では批判を受けました。しかし、中長期的にはお客様との信頼を深くし、他社よりも大きな利益を上げられました。しかし、儲けが目的であれば、こうした行動は出来なかったはずです。お客様のために、と考えた結果が、こうした感動を呼んだのです。父は営業として絶頂の時に透析患者になりました。それでも定年まで勤め上げ、社内ではその名前が轟いていました。相手を思いやる気持ち、それが親身法の原点だと、父の背中が語ってくれていました。

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