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高校卒業直後にアメリカの全寮制高校に飛びこみ、文化、言語、価値観、人間関係、そして勉強で七転八倒しつつ適応していった、5年間の留学生活から学んだレッスンを、具体的エピソードを交えて紹介。

あえて逆境を選択してみる

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フツーの高校三年生の英語力では、いきなり大学入学はどだい無理な話です。そこで、1年間はしっかり英語を身につけ、その後大学入学するというプランを立てました。

次に場所の選択に入ります。

すべての留学生が悩むのが、「どこで、だれと英語を勉強するか」という場所の選択です。一般的には、留学生が集まるELSと呼ばれる、英語学校が行き先となります。そこには英語を母国語としない留学生しかおらず、もちろん日本人も大勢いました。

西海岸あたりの海辺の街で、談笑しながらさっそうと英語を学ぶ留学生の姿が描かれたカタログを眺めては、

「くぅ~カッコいいなあ、勉強もプライベートも充実しているんだろうなあ、オレもきっと金髪の女の子と(以下自粛)」などと妄想を膨らませておりました。

まったく暢気なものです(汗)。


しかし、書籍や雑誌を調べていくと、そんな気持ちに冷や水を浴びせられました。

・日本人が多くいる場所だと甘えが出て、日本人同士でつるむ
・せっかく英語が使える環境なのに、それを避けてしまう
・いつしか、日本のマンガ雑誌の回し読みが習慣になる
・何年経っても英語が身につかない
・そのくせ留学生としてのプライドは高い
・しかし、やがて帰国してジ・エンド

今思うとオーバーな脅しにしか聞こえませんが、当時の私は「それは恐ろしい・・・」とびびってしまいました。

 

そこで、あえて日本人がゼロの地域と学校を探し出しました。アメリカ中西部にある超マイナーなアイオワ州という、州の9割以上がとうもろこし畑の「なーーんにもない退屈な州」の、とある集落にポツンと建つ全寮制の高校です。ここに住んで、現地高校生と高校三年生をもう1年やるという寸法です。

日本人はもちろんゼロ。
というか、この集落にやってきた初めての日本人が私でした。

「ここならイヤでも英語を使わざるを得ない。きっとメキメキ英語力がアップするはずだ!」と喜び勇んで現地に赴くわけですが・・・

 

ここから24時間の七転八倒生活が始まりました。

つづく



代表 中山順司

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