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クラウド、SaaSを中心に庶民からの思いを無責任につぶやく

中小市場へのクラウド展開は認知から..生の声です。

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先日、中堅中小マーケットで活躍されているお客様(エンドユーザ)を対象とした、クラウド/SaaS関連のセミナーの講師をさせていただきました。

事前のセミナー事務局との打合せでは、そろそろ、

    クラウドって何?  とか
    SaaSとASPは何が違うの みたいなことは

みなさん理解しているので、もう少し

    事例中心の突っ込んだ内容にしよう。

てな感じで、準備を進めていました。確かに情報が豊富に入手できる大手企業や、毎日のように関連セミナーが開催される大都市圏のお客様は、クラウドの概要について理解されてるようでした。

当日、セミナー開始時に会場に向かっていくつかの質問をさせていただき、反応を見ました。

    これはやばいかも...

セミナー開始直後に、「来場者の大多数がクラウドって何?」状態であることを悟らされたのです。

コンテンツの前半部分の入門に近いところに時間を割き、普段では考えられないぐらい丁寧に、大事な点を繰り返し、ゆっくりと展開し、何とか会場との一体感を保ったまま、終了することができました。久しぶりに時間を少し超過してしまいました。

そのセミナーで頂いたアンケートの一例です。

  • クラウドはニュースで聞いた程度しか知らなかったので、どういうものかが少し分かったので良かった。
  • 全くの素人でしたので、大変勉強になりました。これを機会にさらに詳しく調べたいと思います。
  • 「クラウド」の意味が判った。
  • まだクラウドを使用していないので、これから勉強してみたいと思いました。
  • だいたいのイメージがつかめて大変よかった。

    「生の声」 です。

我々ベンダーが思っているほど、中小企業ユーザにはクラウド/SaaSは伝わっていないのです。知らないユーザが悪いのか、伝えきれないベンダーが悪いのか、様々な要因がありますが、

    「今までのような販売チャネルやSI提案では、認知されない」

という事実を認識しなければなりません。

ますは、我々のサービスを知ってもらう、認知してもらうことから真剣に取り組む必要があります。

Comment(4)

コメント

nomuran

隣で最近「リアルタイムWeb」を支えるビジネスについて書き始めた野村と申します。
本エントリ、ついついベンダーが先行してしまいがちな、新ビジネスモデルを含むIT提供形態について、もっと説明の努力をせよ、ということで改めて自戒すべく、大変参考となりました。ありがとうございます。1つの具体策としましては、例のNY Timesが過去100年以上分の全記事のPDF化を、数10台のサーバを購入・管理することなく、勝手にスケールするAmazonのクラウドで、わずか1週間で、1000ドルで完了してしまったこと、など、「劇的経費節減」=ゼニ儲けになります、とアピールしてみてはいかがでしょうか。旧来型のハードベンダーとしてのしがらみのない、我々ソフトのみのベンダーならば、優れたクラウド基盤、インフラは選ばせていただく立場なので、IaaSの強烈なコスト・メリットをストレートにアピールしてしまえば、わかりやすいのではないか、と思うのですが。。

野村さん
 コメントありがとうございます。野村さんのご指摘のように、解り易い事例が世の中にたくさん出てくると状況が変わってくるかと感じます。
 ただ、中小企業に関して言えば、もっと身近な、ベタな成功事例が出てこないと実感が湧かないので、もう少しベンダー側の努力が必要です....

興味深く拝読させていただきました。先日、日本に出張してお客様との間で同じ思いを感じました。

ENOさん
 コメントありがとうございます。SaaSやクラウドに限らず、ベンダーの思いや常識と思っていることは、案外ユーザ側には浸透していないことが多いのが現状です。中堅や大企業であれば、情報収集や検討の余裕がありますが、特に中小企業においては、クラウドの説明をすること自体が、ナンセンスに感じます。どんな問題が解決されて、どんだけ便利になって、いくら儲かるのか提示しないと、ダメなのは当然ですが、その提示するものを伝えることが、一番難しいのです。

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