【図解】コレ1枚でわかるビジネスの前提となる時間感覚の変化
多くの企業は、階層的な組織構造を前提に、次のような時間感覚で、意思決定を下してきました。
- 3年間の中期経営計画
- 1年に一度の年度計画
- 半年に一度の設備投資
- 月例の定例役員会
- 週次の部門会議
この時間感覚は、高度経済成長時代の名残かも知れません。経済は右肩上がりで、将来の予測も容易な時代であり、継続的な改善によって業績が向上する見通しもありました。また、決められた期間で意思決定のサイクルを回すことは、管理のしやすさもあり、このやり方を続けている企業は、少なくありません。
時代は変わりました。もはや未来を正確に予測することはできません。めまぐるしく変わる顧客のニーズや業界に突如として現れる破壊者たちに対処するには、時々刻々の変化を直ちに捉え、現時点での最適を選択し、変化に合わせて改善を高速に繰り返すしかありません。つまり、未来を正確に予測できる能力を持つことではなく、変化に俊敏に対処できる能力が、必要となるのです。
3年後の未来を正確に予測して計画し、目標値の達成を絶対視する中期経営計画は、現実的とは言えません。コロナ禍やウクライナ戦争を経て、どれほど意味のないことかを実感した人も多いはずです。不確実極まりない3年後の未来からいまを縛り付けるこのやり方は、変化に俊敏に対応するための足かせにしかなりません。
トップが、ビジョンやミッションを明確に提示し、現場を信頼して権限を大幅に委譲し、彼らが自律して判断、行動することです。業務プロセスをデジタル化して、現場をリアルタイムに「見える化」し、データに基づいて的確、迅速に「判断」し、直ちに「行動」して、結果もリアルタイムで把握できる。このようなデジタル化された仕組みを前提に、戦略を動かし続け、変化に俊敏に対処できなくてはならないのです。
当然、ビジネス・モデルやお客様との関係、働き方、これらを支える情報システムもまた、同じ時間感覚で、同期させなくてはなりません。
募集開始 次期・ITソリューション塾・第45期 を2024年2月14日[水]よりの開講いたします。
次期、ITソリューション塾では、臨時補講として「生成AIの実践ノウハウ」をこの分野の第一人者にお願いしました。また、特別補講では、「トヨタのデータ&デジタル戦略の最前線」をド真ん中の当事者に語っていただきます。
ご参加をご検討頂ければ幸いです。
- SI事業者/ITベンダー企業にお勤めの皆さん
- ユーザー企業でIT活用やデジタル戦略に関わる皆さん
- デジタルを武器に事業の改革や新規開発に取り組もうとされている皆さん
- IT業界以外から、SI事業者/ITベンダー企業に転職された皆さん
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そんな皆さんには、きっとお役に立つはずです。
詳しくはこちらをご覧下さい。前期・第44期の講義のダイジェスト動画も掲載していますので、よろしければご覧下さい。
- 期間:2024年2月14日(水)〜最終回4月24日(水) 全10回+特別補講
- 時間:毎週(水曜日*原則*) 18:30〜20:30 の2時間
- 方法:オンライン(Zoom)
- 費用:90,000円(税込み 99,000円)
- 内容:
- デジタルがもたらす社会の変化とDXの本質
- IT利用のあり方を変えるクラウド・コンピューティング
- これからのビジネス基盤となるIoTと5G
- 人間との新たな役割分担を模索するAI
- おさえておきたい注目のテクノロジー
- 変化に俊敏に対処するための開発と運用
- アジャイルの実践とアジャイルワーク
- クラウド/DevOps戦略の実践
- 経営のためのセキュリティの基礎と本質