【図解】コレ1枚でわかるIoTで全てがつながることの価値
「モノとモノがネットワークされること」
IoTをこのように理解すると、そこに新しい価値が見えてきます。自動車を例に考えてみましょう。
自動車が、単独でデータ通信機能を持つことは、それはそれで便利なことです。例えば、次のようなことが可能になるでしょう。
- トライブ先の美味しいレストランを検索しカーナビにセットする
- 渋滞情報を調べ、回避ルートをカーナビに設定する
- 鍵をかけ忘れたかもしれないと心配になりスマホから施錠する
- 炎天下の駐車場に置かれた車のクーラーのスイッチをスマホからオンにする
- 制御ソフトウエアを更新し、操作性や燃費を改善する
その自動車単独の利便性や快適性は向上することになるでしょう。
では、このデータ通信機能を持った自動車がお互いにネットワークされるとどのようなことが可能になるのでしょうか。
- お互いの位置や車速の情報をやり取りし、渋滞にならないように協調しながら速度調整を行う
- 多数の自動車の位置や速度、走行ルートについてのデータから信号機の点滅をコントロールし、渋滞を回避しスムースな走行を実現する
- 上記情報に加え、通行量の時間変化を分析して、道路の中央線を移動させて渋滞を回避しスムースな走行を実現する
このように道路交通システム全体の最適化が実現し、快適なドライブを楽しむことができるようになります。
また、この仕組みを使い、災害時には道路管制システムと自動車の自動運転機能を連動させていち早く避難させ減災に役立てたり、周囲の車と協調して走行し事故を回避したりすることが可能になります。また、もしも事故が起きて道路が封鎖されたら、後続の車に迂回ルートをガイドし自動運転機能で誘導したり、鉄道や航空機などの他の交通システムと連携し増便などにより代替の移動手段を確保したりすることも可能になるかもしれません。このように、単独でつながるだけでは実現しなかった社会システム全体の最適化が、全てがつながることで実現するのです。
IoTをこのような大きな仕組みと捉えてみては如何でしょうか。これまでにはできなかった新たなビジネスの可能性が見えてくるかもしれません。
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【ビジネス編】(67ページ)
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目次
- 第0章 最新ITトレンドの全体像を把握する
- 第1章 クラウドコンピューティング
- 第2章 モバイルとウェアラブル
- 第3章 ITインフラ
- 第4章 IoTとビッグデータ
- 第5章 スマートマシン