【図解】コレ1枚でわかるモノの賢さとIoT
人が運転をしなくても目的地まで安全に人を運んでくれる自動運転車が注目されています。自動車メーカーだけではなく、GoogleやAppleなどのIT企業も積極的に開発を進めており、公道での実証実験も始まっています。
Google は2009年から自動運転車を公道で走らせています。走行距離は300万キロにもおよび、その間、14回の事故に遭遇しているそうです。そして、そのうち11件が後続車に追突されたもので、ほかの事故もまた、自動運転車の過失による事故は1件もないとのことです。
事故原因の多くは、運転者の過失です。居眠り運転、脇見運転、高速道路の逆走など様々ですが、そのような運転者の過失がなければ、交通事故は大幅に減ることになるでしょう。自動運転車はそんな可能性を実証しつつあります。そのうち、「人が自動車を運転することは道路交通法で禁止」される時代が来るかもしれません。
このような自動運転車は、車体に様々なセンサーを搭載し、周囲の状況をリアルタイムで把握し、人工知能によりその時々で最適な判断を下しながら、エンジンやブレーキ、ステアリングといった機器を制御しています。
自動運転車がネットワークを介し、クラウドにつながれば、渋滞や工事の有無などの道路状況を把握でき、経済的で安全な最適経路を自ら判断して目的地へ向かうこともできるようになるでしょう。また、自動運転車同士が情報を共有し、協調・連携しながら運転するようになれば、各自動車が速度や経路をお互いに調整することで、渋滞はなくなるかもしれません。
また、信号機や道路とつながることで、自動車の走行情報と連動させ点滅のタイミングを調整し、道路のセンター・ラインを交通量に応じて自動的に移動させることで、移動時間の短縮や渋滞の回避ができるようになるでしょう。
このように、自動車がクラウドにつながることで自動車そのものがさらに賢くなるだけではなく、道路交通システム全体もまた賢くなり、私たちの生活の質が改善されてゆくのです。
これは、自動車だけに当てはまることではありません。モノにセンサーや人工知能が組み込まれることで、モノの自律化が実現します。さらに、クラウドにつながることで、モノはさらに賢くなり、ほかのモノとつながることで、モノ単独ではなしえない大きな仕組み全体の最適化を実現します。
IoT(Internet of Things:モノのインターネット)は、このようにモノがネットワークを介してクラウドにつながることで、モノを賢くし、さらにモノ同士をつなげることで、社会全体を賢くする、そんな仕組みでもあるのです。
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最新版【2015年10月】をリリースいたしました。今回の目玉は、最新ITトレンドを俯瞰するチャートの追加、IoT関連のチャートの追加、ビジネス戦略の内容刷新とSIビジネスを分析したチャートの追加です。
【テクノロジー編】(379ページ)
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【ビジネス編】(67ページ)
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目次
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- 第1章 クラウドコンピューティング
- 第2章 モバイルとウェアラブル
- 第3章 ITインフラ
- 第4章 IoTとビッグデータ
- 第5章 スマートマシン