【図解】コレ1枚でわかるIoTの構造
IoTは、データを収拾してネットワークに送り出す「スマート・デバイス層」、そのデータを収拾・集約しクラウドにデータを送ったり、すぐに結果を返さなければならない処理を行ったりする「フォグ・コンピューティング(またはエッジ・コンピューティング)層」、集められた膨大データを解析し、アプリケーションを実行、再びモノへとフィードバックする「クラウド・コンピューティング層」に大別することができます。
「スマート・デバイス層」は、センサーや外部機器をつなぐためのインターフェイス、ネットワークにデータを送り出す通信機能、それらを制御するための処理機能が組み込まれたモノのことです。ここで、モノ自身から生みだされるデータや周辺のデータ、さらには接続された外部機器からのデータを受け取り、それをネットワークに送り出します。
それらデータが直接クラウドに送り出される場合もありますが、モノの周辺でデータを一旦受け取り、すぐに処理してフィードバックする、あるいは、集約して必要なデータのみをインターネットを介してクラウドに送り込む仕組みが介在する場合があります。
このような仕組みが必要になるのは、モノの数が莫大なものになると次のような問題が起こるからです。
- 個々のモノに対する回線を確保するために相当のコストがかかる
- 送り出されるデータが膨大になりネットワークの負荷が高まってしまう
- モノの監視や制御に負荷がかかり、クラウド集中では処理しきれない
以上の問題に加え、時にはモノやその周辺の変化に即応してモノを制御したり、管理者や利用者にすぐに情報を提供したりといった対応も必要になりますが、インターネットを介してクラウドにデータを送り、そのフィードバックを受け取ろうとすると、距離が離れていることもあってどうしても大きな遅延が生じてタイミングを逸する可能性もあります。そこで、モノの置かれている周辺で分散処理をさせ、これらの問題を解決しようというわけです。
クラウド(雲)よりも地面に近いモノの周辺に置かれることから「フォグ(霧)コンピューティング」と呼ばれることもあります。
「クラウド・コンピューティング層」は、これらモノやフォグ・コンピューティング・サービスから送られてきたデータに、アナリティクスやその他のアプリケーション・サービスを提供します。その結果は、再び「モノ」の制御や使用者・管理者への情報提供というカタチでフィードバックされることになります。
IoTは、このような構成要素によって成り立っているのです。
募集開始!ITソリューション塾【第20期】・10月開催
いよいよ、今年最後のITソリューション塾・東京を開催いたします。
- 期間 初回2015年10月6日(火)〜最終回12月10日(木) 18:30〜20:30
- 回数 全10回
- 定員 60名
- 場所 アシスト本社/東京・市ヶ谷
- 参加費用
- 9万円(+消費税)
全期間の参加費と資料・教材を含む
*** 全て無償にて閲覧頂けます ***
◆ テクノロジー編(367ページ)前回より+60ページ
*新たに「データベース」についての章を追加、加えて最新の解説文を追加した。
・データベースについての章を追加しました。
・IoTについてのチャートを追加しました。
・その他、解説文を追加しました。
◆ ビジネス編(61ページ)+4ページ
・新規事業の立ち上げについて、新たなチャートを追加しました。
・いくつかの統計資料を追加しました。
・ポストSIビジネスの4つの戦略と9つのシナリオを改訂しました。
新入社員研修でご採用頂いています
「情報と処理の基礎は教えているが、クラウドやIoT、
ビッグデータは教えていません。」
そんなことで新人達が現場で戸惑いませんか?
平易な解説文と講義に使えるパワーポイントをセットにしてご利用
「【図解】コレ1枚で分かる最新ITトレンド」に掲載されている100枚を越える図表は、ロイヤリティ・フリーのパワーポイントでダウンロードできます。自分の勉強のため、提案書や勉強会の素材として、ご使用下さい。
目次
- 第0章 最新ITトレンドの全体像を把握する
- 第1章 クラウドコンピューティング
- 第2章 モバイルとウェアラブル
- 第3章 ITインフラ
- 第4章 IoTとビッグデータ
- 第5章 スマートマシン