違和感が大きい入れ歯を、削って小さくして解決しました。

「上の入れ歯が違和感があるんです」

若い時から歯が弱く３０代で取り外し式の義歯にせざるを得なくなったＫさん。

ご両親も鼻の下が膨らんでいるのを気にしていました。

診療の時に取り出した義歯を見て違和感の原因が分かりました。

前歯が出過ぎて並んでいるのです。

新しく作り直すことも考えました。

しかしよく出来ていて繰り返し調整をした跡もあります。

食事はできるし痛みもありません。

前に治療された先生が努力された力作と思いました。

このように全体的に合っている物を新しくするかどうか、とても判断に困ります。

慣れている古い方が良かったと強く感じてしまい、せっかくお金と時間をかけて作り直しても結局使わなくなってしまうことがあるからです。

これは患者さんの感じ方なので予測するのは歯科医には不可能。

一か八かの賭けのような施術で患者さんにリスクを背負わせたくありません。

そこで出過ぎている前歯を薄く削ることにしました。

もし合わなくても元の状態に戻せます。

いとう歯科医院では安全安心でリスクの少ない保険治療から始めて、まず患者さんの悩みを確実に解決することを心がけています。

前歯を３ミリほど削って一回り小さくなった義歯を入れていただくと「あっ、これなら使えます」とＫさんは手応えを感じた様子。

数日後に、違和感がなくなって順調に使っていると電話で報告してくださいました。

ご両親も、鼻の膨らみがなくなったと変化がすぐに分かったそうです。