いよいよクライマックスの米国大統領選挙。IT業界の支持はどちらの候補に?
11月8日の投開票に向けて、米大統領選がいよいよクライマックスになってきました。
民主党のクリントン候補と共和党のトランプ候補の支持率は9月8日時点で、それぞれ45.9ポイント、42.8ポイントで、クリントン候補が約3ポイントリードしているもののきっ抗しているので、ガチンコの公開テレビ討論会が最大の山場になると思われます。NHK Webニュース:両候補"きっ抗" 最大のヤマ場 テレビ討論会へ
米大統領選挙の結果は、全ての業界に大きな影響を及ぼすため、世界中の注目を集めていますが、IT業界も例外ではありません。過去の大統領選では、現オバマ大統領が最初に選ばれた大統領選で、選挙キャンペーンにSNSを活用し、若者の支持を得て6億ドルもの献金を集め選挙戦を有利に進めたことが、SNSの力を実感した最初の事例だったので、鮮明に記憶に残っています。
さて、気になる今回の大統領選ですが、シリコンバレーの支持はクリントン候補に集中しています。元々、シリコンバレーの富裕層や企業はリベラル派が多く民主党支持が多いのですが、今回の選挙戦では、7月には、シリコンバレーの著名人150人が、「Trump候補が大統領になればイノベーションは破壊される」としたOpen Letterを公開しています。
理由として、トランプ候補の移民とサイバーセキュリティへの姿勢の2つが挙げられています。私が働いていたシリコンバレーの会社でも、エンジニアはインド系と中国系が大半を占めてましたし、他にも世界中から優秀な人材が集まってきていました。色々な人々を受け入れる懐の深さがシリコンバレーの強みだと思いますので、シリコンバレーからの反対意見が出てくるのを見ていると「そりゃそうだよな」と思ってしまいます。
個人的には、米国は移民の国で、そこに強さの要因があると思うのですが、まだまだ支持率が拮抗しているので、どちらに転ぶかわからない選挙戦ですね。いずれの候補が大統領になったとしても、大きな変化が訪れると思いますので、残り2か月の動きに注目しています。