ZuneHDを活用したマイクロソフト社員的PDC09の振り返り方
ZuneHDというデバイスをご存じだろうか?もろもろの事情で日本未発売のガジェットである。
マイクロソフト製ということを良くも悪くも忘れさせてくれる、ステキな仕上がりだ。
詳細は zune.net のページで参照することが出来るのだが、日本で普通には手に入らない
ので物欲だけ刺激されて悶々としてしまわないようにご注意頂きたい。
このZuneHD、当然のことながらU.S.に行けば普通に売られている。マイクロソフト本社に
あるカンパニーストアに行けば割安に買えなくもないのだが、ここ最近残念ながらまわりに
出張の予定がないか、あっても多忙で買い物を頼めるような状況ではないため、たまたま
ホノルルマラソン出場でハワイに行かれたMVP担当の@haramizu氏に買い物を依頼し、
無事BestBuyで32GBモデルをゲットしてきて頂いた。
"hd"になる前のZuneは日本語も表示できず、正直なところよほどのガジェットマニアか
マイクロソフト関係者しか使っていなかったのだが、ZuneHDになってからは、日本でも
所有者が徐々に増えているように思われる。マイクロソフトの中の人である私も、
お恥ずかしながらZune Software(iPodでいうところのiTunesのようなPC用アプリ)および
ZuneHDの初期設定にハマってしまったのだが、こちらの日本語解説ブログのおかげで
無事解決することが出来た。言語やロケールの設定もあるが、ポイントはZune Softwareを
Zune.netではなくダウンロードセンターから入手することにあるようだ。現在のところ本体
のファームアップデートが要求されるが、下の画面が表示されればほぼ成功。
さて、このZune。平たく言えばiPodの置き換えではあるのだが、たまには私も改心して
マイクロソフトらしい使い方をご紹介させていただこう。
私のZuneHDには、PDC09のセッションストリーミングビデオがほぼすべて入っている。
Azureだけでなく、SilverlightもSQL ServerもF#もPLINQも、この小さなZuneHDひとつに
マイクロソフトの最新技術情報が凝縮されているのである。しかも英語。
コンテンツが英語で困るという声もあるだろうが、前向きに考えれば英語ヒアリングの
トレーニングも兼ねられて一挙両得だ。あまり興味のない話題の英会話ヒアリング音源を
聞き流していても集中力を保つのは難しいのだが、PDC09の各コンテンツはかなり
興味深く、飽きずにあきらめることなく続けることができそうだ。
参加費用だけで約15万円もするPDC09のセッションコンテンツはほぼすべてPPTXと
動画ファイルをWebサイトで公開しているのだが、1つずつクリックするのも面倒なので
まとめて入手したい場合にはこちらで紹介した一括バッチの方法を参考にして頂きたい。
ファイルサイズの小さいmp4形式での一括入手も可能なので、ゲットしたファイルを
ZuneHDと同期すれば完了だ。
日本で販売していないにもかかわらず日本語も表示できて、wifi通信も可能で、
セクシーで秀逸なUIを備えた上にタッチ操作もできて、twitterクライアントなどの対応
アプリも増えつつあるZuneHD、iPodを捨て去るには十分なポテンシャルを持っている。
しかし、wifi以外の通信機能を持たないため、今すぐ脱iPhoneというわけにはいかないのが
残念なところでもあるのだが、モバイルチームがZuneHDのよいところをうまく吸収して
くれればWindowsMobile7対応端末が登場する頃には準備が整ってくることだろう。
もちろん、PDC09の動画再生くらいなら、なにもZuneHDでなくともmp4などの形式に
対応したデバイスで対応できる。iPodやiPhoneでも問題ないだろう。
それでもPDC09の内容+それ以降のアップデートを含む最新情報を日本語で聞きたい!
という方は、TechDays2010へGo。今ならまだ早期割引、それでも稟議通りそうにない
場合はTechDays2010招待券が賞品になっているAzure開発コンテストにチャレンジして
自ら勝ち取っていただきたい。