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1杯3000円のコーヒーがある喫茶店に行ってきた:北山珈琲店

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以前から噂を聞いていたのですが、ネット上のクチコミサイトで「珈琲好きが辿り着く最後のお店」とも言われ、かのデイリーポータルにも「コーヒーを飲むこと以外許されないお店」として取り上げられた北山珈琲店に私も行ってきました。

最初にこのお店がどれだけスペシャルであるかを説明しましょう。

このお店には100g5000円のコーヒー豆が置いてあり、それをメニューでも出しています。ピンとこない人は牛肉に置き換えて考えてください。100g5000円の和牛を食べるのだと思うと、そのランクの高さが分かりますよね?

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※我が家で先日奮発して買ったステーキ肉は100g1000円くらいだったと思います。

さて、このお店、外観は普通の喫茶店に見えますが、扉には、

「珈琲を味わうこと以外の利用お断り」
「30分以内で利用すること」

という注意書きが張り紙されており、明らかに他の店と違う雰囲気が漂っています。

店内は10数席の座席と豆が詰まった麻袋でもういっぱいでした。

メニューには1杯3000円にも達する厳選ブレンド常連客以外には注文させない超ブラックコーヒーなどがあり、本当にコーヒーが好きな人にこそ飲んで欲しいという気持ちがよく伝わってきます。

この中で私が頼んだのは、メニューの中で最も薄い(それでも濃い!)ウエスタンコーヒーと、超濃厚なコーヒーエキスに生クリームを文字通り”浮かべた”「雫」というもの。

コーヒーの味に詳しくない私ですら、「ここのコーヒーは凄い!」と思わせる逸品です。ウエスタンはブラックコーヒーにありがちな口当たりの悪い酸味や苦味など一切ありません。初めてこんなコーヒーを飲みましたよ。

「雫」の方は、極上の大人のデザートです。口を付けた瞬間、上質のウイスキーを彷彿させる軽やかな甘味が口に広がり、間髪入れずにコーヒーの風味と生クリームのまろやかさが伝わってきます。彦摩呂もかくや、海原雄山も唸るに違いない、それほどの味わいです。わずか30ml程度の量で500円もしますが、これは絶品!

上野駅、入谷口からずっと左に進んでいくと、交差点で黄色いフードのお店が見つけることができるでしょう。そこが北山珈琲店です。コーヒー好きな妻は私以上に感動していたようなので、珈琲好きの人なら絶対に感動を味わえると思いますよ。

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