必死の被災地支援活動。国・自治体に加えて民間の支援者の奮闘
3月11日、突如東日本を襲った東北関東大震災。
地震時の被害や、なかなか収束しない原発の状況もさることながら、被災地では深刻な物資、救援のマンパワー不足が叫ばれています。
★国も自治体も必死で頑張っている
だからといって官房長官の奮闘ぶりをみても明白なように国が怠惰な訳ではなく、自衛隊や、海外からの派遣部隊、市区町村の懸命な物資配給や医師派遣など、最大限復興に向けて努力している様が伺えます。
しかし、被災地の中でどうしても起こってしまう救援格差。
★被災現地から聞こえてくる現状
僕は大学時代を青森県で過ごし、インディーズバンドを銘打って広範囲で演奏活動をしていたこともあって、今回被災の中心となった宮城県、岩手県や福島県を始め、今も東北一円にも沢山の友人知人がいます。幸いにして僕の知り合いはみな無事でしたが、そんな彼らから聞こえてくる被災地の状況は本当に悲惨なものです。
原発の風評被害で事実上救援孤立させられている福島県いわき市をはじめ、せっかく地震や津波の難を逃れたにもかかわらず、子供や高齢者など、身体的な弱者の餓死や疲労困憊。
もはや被災地の現状は、公的な救援ルートだけでどうにかなる次元ではないと感じています。
★国や自治体の支援活動も「手一杯」
国が行う救援活動はどうしても机上の計画が先行してしまうため、きめ細やかな対応が難しく、
自治体が行う活動はその自治体の人的機能がどれほど復旧しているか、物資を運ぶ車など、設備がどのくらい使える状態か、避難施設までの道路状況や周辺の状況などに阻まれ、どうしても格差ができてしまう。
★現場判断で動き出している民間支援者
そして、僕の仲間の中にも救援ボランティアとして奮闘している仲間も数人います。
そんな彼らは皆、燃料も物資も不足する中で自費で動き、県外や近隣の仲間たちから物資の提供を受け、それを国の手が回っていない被災地へ向けて毎日運んだりしています。
そうしないと本当に困る人が沢山いるという現場判断が、こういった支援活動の引き金になっているのだと思います。
現状、そんな国や自治体が必死で動いても埋まらない穴を民間の支援団体や、支援融資の地域を越えたつながりが必死で埋めようとしています。福島県では近所の独居老人を20代の女性が支援して回っているという話もTVでは放映されていました。その他にも、ココロある方々(耳に入ってくる話は、ほとんどが若者です)が、高齢者などの「自分でなかなか動けない」人々に対して、積極的な支援を行っている例はいくつもあります。
僕らの仲間は地域に土着したアーティストが多く、彼らの中でもそんな支援者の一人になっている人が何人もいます。そんな彼らは馬鹿正直なほど自分の住んでいる故郷を愛していて、そういったスピリットが支援のエネルギーを生んでいるんだと思います。
ここまで読んでいただいて誤解しないでほしいのですが、僕はこの記事で、
「僕の知り合いに地域の支援に奮闘し、がんばっている人間がいます!皆さんの支援をお願いします!」
という事をお願いするつもりはありません。
皆さんご存知の通り、この手の風評を利用した義援金詐欺も少なからず横行している事は否定できません。
公的機関・大規模組織なども含め、募金先の選定は基準が難しいですが、最終的には自己判断にゆだねられてしまう現状です。
★信頼できる支援者がいたら、ぜひ応援してあげて欲しい
ただ、皆さんの中でも、被災地に住んでいる自分の友人や知り合いで、心から信頼できる人がもしそういった民間の支援に奮闘していたら、そちらも可能な範囲で応援してあげて欲しいと思うのです。
現状、僕の知り合いの目の前の状況がそうであるように、そんな彼らの必死の支援でぎりぎりのところで繋ぎ止めている命も少なくないと思います。
★土着アーティストの支援促進サイト
そんなアーティストの土着愛を信じて、そしてアーティストだけじゃなく、被災中心地、そうでない地域関わらずそういった支援や、日本を応援する気持ちを少しでも後押ししようと。今こんなサイトを立ち上げています。
PRAY FOR OUR JAPAN
「僕らアーティストは、日本の明日の元気のため、各々が出来る限り尽力する事を宣言します」
というスローガンのもと、
「100円の思いが集まって日本を救う。僕らは本気でそう考えています」
と銘打ち、被災地に出来る限りの支援をしながら自分たちもしっかりと元気になろう!そして、先に元気になった地域が被災地を引っ張り上げよう!というキャンペーンサイトです。
日本の復興を願うアーティストが無償で提供できる作品をスローガンへの「署名」としてアップロードし、
それに心を動かされた人はぜひお近くのコンビニなどで募金をしてください!
という簡単なしくみのサイトですが、日本が元気になっていくきっかけを作れないか、と考えて運営しています。
もし、読者の方にアーティストの方がおられましたら、主旨にご賛同いただければ、署名も受付中です。
また、現状このサイトには被災地から参加してくれているアーティストも多く、彼らの「前向きに、楽しく生き抜いてやる!」という決意なども見て取れたりしています。そんな気丈でタフな彼らのメッセージも是非見てみてください。感化していただいた方がいましたら是非お近くで募金を。
★実際に被災地で支援活動を行っている方のメッセージ
また以下には僕らの仲間で被災地への民間支援活動を行っている方のほんの一例を紹介します
各々様々な形で実名を晒してまで活動への支援を募っている人もいます。
そんな彼らの生の声があります。
賛否両論あるかと思いますが、もしよければ参考までに見てみてください。
そして、公的な支援だけでなく、本来的な人とのつながりを経た支援というのも、今一度考え直すきっかけになっていただければと願っています。
福島県Groovy shipより
http://blog.groovyship.com/?eid=1409621
札幌市KLUB COUNTER ACTION(なんと札幌市から現地のアーティスト仲間の連絡網を使って物資を運んでいる方もいます)
http://kcasapporo.exblog.jp/12284516/
参考:代表的な大規模民間災害支援団体
ジャパン・プラットフォーム(JPF)
http://www.japanplatform.org/top.html
twitter:japanplatform
社団法人 セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
http://www.savechildren.or.jp/
twitter:scjapan
ワールド・ビジョン・ジャパン
http://www.worldvision.jp/
twitter:WorldVisionJPN
ADRA Japan
http://www.adrajpn.org/
twitter:ADRA_Japan
ピースウィンズ・ジャパン
http://www.peace-winds.org/
twitter:PeaceWindsJapan
難民を助ける会 (認定NPO法人)
http://www.aarjapan.gr.jp/
twitter:aarjapan
特定非営利活動法人ジェン(JEN)
http://www.jen-npo.org/
twitter:NGO_JEN