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商社マンの営業として33年間(うち海外生活21年間)、国内外で様々な体験をした。更に、アイデアマラソンのノートには、思いつきを書き続けて27年間、読者の参考になるエピソードや体験がたくさんある。今まで3年半、ITmediaのビジネスコラム「樋口健夫の笑うアイデア動かす発想」で毎週コラムを書き続けてきたが、私の体験や発想をさらに広く提供することが読者の参考になるはずと思い、ブログを開設することにした。一読されれば「読むワクチン」として、効果があるだろう。

海外旅行・出張危険回避講座 (一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ) その15 ホテルの周辺

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海外旅行・出張危険回避講座
(一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ) その15 ホテルの周辺

 米国の都市でホテルにチェックインすると、
「ホテルの近くに、一人で歩いてはいけない危険な場所や通りがありますか?」
と、尋ねることにしている。
「そうですね。昼間は大丈夫ですが、夜になると、ホテルの裏側の通りは危険です。XX公園は危ないらしいです」などと説明してくれる。
 ワシントンのホテルに宿泊した時、
「前の大通りの手前側を歩いてください。向かい側の歩道は危ないのです」と言われて驚いたことがある。
 地方の都市に出張して、食事が終わった後、一直線の通りの向こうの方に見えるホテルに歩こうとしたら、
「だめです。お送りします。途中に危険な場所がありますから」と言われたことも覚えている。

 アメリカだけではない。友人(男性)と二人でヨーロッパに出かけた時、スペインのマドリッドの街の中心のホテルに泊まった。暖かい季節だったと思う。友人は早朝のジョギングか散歩でまだ薄暗い時に、ベッドから出て、出ていった。しばらくして、戻ってきて、話してくれた。
「ホテルの外に出ようとしたら、守衛が『何しに今頃出かけるのですか』とマジに尋ねたんだ。『散歩に行きます』『こんな時間に外に行くのはやめたほうがいい』というのを、無視していたら、ホテルの裏側の装甲扉を上げて、『はいどうぞ。戻ったら、ここのボタンを押してください』と言われて外にでたんだ。そこはどんな風景を見たと思う」
「知らない。お化けか、吸血鬼でも?」
「いや、ホテルの外の通りは、アルコールか麻薬中毒かでラリっている連中と、客にあぶれた姉ちゃんたちが、ワンサといて、信じられないほど異様な雰囲気なんだ。そんな中はとても歩けない。怖くなって、ホテルに戻って、ボタンを押して、入口を開けてもらった。守衛が笑っていたよ」

 早朝のジョギングで、強盗に遭って、腕時計を差し出した人もいる。よく言われたのは、強盗に遭った時に渡せる現金を胸の外のポケットに入れておくことという案だ。50ドル札、100ドル札は、『強盗遭遇準備金を入れておくこと』なんて、マジに米国の駐在員に言われたことがある。
しかし、麻薬中毒患者は、何をしても、今、即お金が要るとして行動するから、まずズドンと相手に一発撃ち込んで、相手を完全に無力化してから、財布を抜き取るという「ヒットエンドランの方式」を取るものがいるという。怖い。
目の前で、誰かが強盗に遭っていても、誰も助けてくれない。みんな関わり合いにならないように逃げていくのだ。

大通りでも、建物に近いところを歩いていると、路地から手が伸びて、強盗に引き込まれる可能性が高く、車道に近いと、カバンをかっぱらわれるという。中間を歩きたいもの。

 アメリカでは、全部の都市。世界中、どこの都市にも、比較的安全なところと、少し危険なところ、非常に危険性の高い地域がある。絶対に安全な場所は、どこにもないが、昼間と夜の違いもある。その意味では日本が未だ多分世界一安全性が高いのだ。

ポイント
①アメリカなどは、車の国だ。特に夜間は一人で歩き回らない。非常に目立つ。出かけるときは、面倒でもタクシーを呼ぶ。
②ホテルの裏側の通りは、危険性が高い。
③貴重品は、ホテルで、自室の金庫に入れるか、フロントに預けること。預ける時にも、何かまとめて布でもよいからカバンに入れて、小さなナンバー錠を掛けておけばよい。パスポートは持ち歩かない。
④財布には、必要現金と、カード一枚、ホテルの住所カードを入れておくこと。

 

一口アイデアマラソンポイント
私自身が、28年間アイデアマラソンを継続実行してきた確信は、誰もが自分のノートを持ち、「毎日」何か思いついたことを書き留める習慣をつければ、間違いなく、創造性と思考力が向上するということだ。
ノートに、日付順に、毎日何かを考えて書くこと。これだけだ。誰もが多くのことを毎日考えているが、書き留めないでいるために、忘れてしまうのだ。とても、もったいないことだ。思いついて書き留めて、見直せばきっと活用できるようになる。こんな簡単な方法で、誰でも創造性と思考力が向上する。

最新のアイデアマラソンの本

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「仕事ができる人のノート術」
(東洋経済新報社)

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