海外旅行・出張危険回避講座 (一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ) その12 ハイリスクエリア 空港から町へ タクシーの利用
海外旅行・出張危険回避講座
(一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ) その12 ハイリスクエリア 空港から町へ タクシーの利用
いつも思う。
日本のタクシーは最高に気持ちがよい。
挨拶から始まって、ごく普通の世間話をしていても、日本のタクシーは良いなと思う。
日本でタクシーの運転手が、どんなにブスッと黙りこくっていても、愛想が悪くても、私は海外でのタクシーのことを思い浮かべて、一人納得することにしている。カチンと来ても、到着5メートル前に、メーターが一つ上がっても、海外を思えば、怒りは鎮まり、感謝の気持ちさえ出てくる。
アフリカの奥地、中近東の雲助タクシー、アメリカの大都市の空港からの国籍出身不明のタクシー運転手を思い出せば、日本のタクシーは、メーターで乗れる。清潔で、レシートをくれる。釣銭も間違いない。
海外で、新しい空港に到着して、タクシーに乗らなければならないのが、一番大きなストレスだ。どんなに大きな荷物を抱えていても、どんなに時間が掛かっても、電車やバスに乗る方が気楽だ。
(1) 白タクに乗るのは、絶対に危険だし、やってはならない。どんなに低姿勢で、きちんとした身なりでも、一端走り出したら、白タクは強請り始めるかもしれない。まったく違った方角に走り出すかもしれない。お客が女性だったら、どんなことをされるか分からない。女性が二人乗っていても、危ないし、実際に二人の日本人女性が白タクで殺された事件も起こっている。
私がカシオの多機能時計のプロトレックを所持しようと思ったのは、プロトレックにコンパス機能が付いていて、例えばバンコクの空港からタクシーがホテルに向かうにはどちらの方角に車が走っているかが分かるからだ。
(2) タクシーに乗る前に、空港のインフォーメーションで、空港からめざすホテルまでのタクシー代と乗車時間、方角などを聞いておくこと。チップの金額も尋ねておくと良いが、外国人はチップの金額は多めになることを覚悟すること。
(3) インフォーメーションで教えてもらった運賃を多少余分にした現金を、(現地通貨)財布に入れて、あとはカバンの底に入れる。
(4) 両替するときに、高額紙幣を避けて、タクシー代やチップ代を払えるようにすること。
(5) タクシーに乗る前に、だいたいの運賃を尋ねてみること。
(6) 「メーターを使うんだね」と確認すること。乗った時に、メーターを開始しなければ、空港を離れるまえに、タクシーを停止させること。
(7) メーターで走行した後は、タクシーの運行免許に書かれている運転手の名前を読んで、話の中に、彼の名前を何度も発言すること。
(8) タクシーの許可番号と名前を手帳に控えること。外の景色を撮る風をして、タクシーの運転手とIDを撮影すること。
①サウジアラビアのリヤドの空港から走り出し、途中で運転手が運賃の値上げを交渉し始めたので、タクシーを停止させて、強烈な暑さの中で降りたこともある。
②同じ、サウジアラビアのジェッダの空港から、ジェッダのハイヤットホテルまでのタクシーで、事前に運賃を取り決めていたのに、値上げを強請ってきた。私は黙って頷いていたら、ホテルに到着し、荷物は手荷物だけだったので、ホテルの前に立っていたドアマンに、
「空港からここまで来たんだが、これで支払っておいてください」と頼んだら、空港で要求された半額にしたとドアマンが報告してきたので、私は余った半額をドアマンに渡したことがある。
③イタリヤのミラノでタクシーに乗ったら、やはり運賃を強請ってきた。私が黙って頷いていて、ホテルに到着したらドアマンを使おうと思っていたら、ホテルの100メートルほど手前で車を止めて、
「ここで約束した料金を払ってもらおう」と強請り始めた。私は
「絶対に嫌だ。約束していない」と言ったら、1キロ先まで走って降ろされた。
④ニューヨークの空港からホテルまでのタクシーは、古い大きなアメ車で、すべての窓ガラスが開いていた。
運転しながら、缶コーラを飲んでいて、中米の訛りで話しかけてくる。腕の肘を窓に置いて、ハンドルから手を離して缶コーラを取るのには参った。
高速を走っている時に、運転手が突然悲鳴を上げた。座席に置いていた缶コーラを倒して、コーラが流れ出たのだった。高速道路の横で、コーラを拭きながら、四文字の汚い英語の言葉を百回ほど言っていた。
ポイント
(1) 安全に到着すれば、多少のチップはやむをえないとは思う。
(2) その場合も領収書を取ること。こちらが書いてサインをさせること。これも証拠となる。
(3) 強請られたら、名前とタクシー番号、車のナンバープレートで、ホテルから警察や観光協会に訴えること。
一口アイデアマラソンメモ
佐世保本社のジャパネットたかたのように、数百名の全社員がアイデアマラソンを開始すると、年間に数十万個の発想が蓄積されることになる。そして、数千個の発想が実行・実現に移される。これが企業を活性化させる。その源泉は、個人のアイデアマラソンの継続だ。
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一読して、さっそくアイデアマラソンを開始し、創造性の高まりを実感して欲しい。