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商社マンの営業として33年間(うち海外生活21年間)、国内外で様々な体験をした。更に、アイデアマラソンのノートには、思いつきを書き続けて27年間、読者の参考になるエピソードや体験がたくさんある。今まで3年半、ITmediaのビジネスコラム「樋口健夫の笑うアイデア動かす発想」で毎週コラムを書き続けてきたが、私の体験や発想をさらに広く提供することが読者の参考になるはずと思い、ブログを開設することにした。一読されれば「読むワクチン」として、効果があるだろう。

海外旅行・出張危険回避講座 (一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ) その11 ハイリスクエリア 空港から町へ  バスでの注意

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海外旅行・出張危険回避講座
(一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ) その11 ハイリスクエリア 空港から町へ  バスでの注意

 日本の空港リムジンでは、バスの車体の下に預ける荷物に照合のキップを発行する。そのキップを渡さないと荷物は原則引き取れない仕組みになっている。
だから99%安心だ。多分、99.999%安心だろう。


 しかし、旅行のプロとなると、100%安心はしない。

 たとえば成田空港からのリムジンバスでは、専用乗り場で、預け入れ荷物を係員に渡して、荷物チケットを受け取る。多数の荷物が集まっていて、バスの車体の下に収納されるが、私はバスに乗ると、左側座席の窓側から、自分の荷物が無事にバスの下部収納庫に入れられるのを、温かく見守ることにしている。
 

 更に、自分の降りる場所以前に、途中のホテルなどで止まった時も、自分の荷物が取り出されていないかを見ることにしている。もちろん、99.999%日本なら安全だと思うし、神経質過ぎるとは自分でも思っている。しかし、安全に安全を確認しておくことだ。海外なら、目をさらのようにして、ガラス窓に鼻の△をつけながら、チェックする。 

 海外で、チケットも渡さないで、荷物をバスの車体下部の倉庫に入れる場合、危ない。絶対に信用してはならない。
 

 イタリアでは、観光地でのバスの車体下部に収納された荷物を途中で盗む犯罪が多発している。他の国でも同様のところがたくさんある。荷物のキップを受け取っても安心してはいけない。円高の海外での荷物の紛失は、いくらバス会社の責任であって、補償されても、驚くほど些少の補償額となるだろう。カバン代にもならない。


 バスにスーツケースを持ちこむ場合は、荷物を運転席の後ろなどの荷物置き場に置くが、できるだけ前の方の席に座って、荷物を監視することだ。できれば自転車ロック用のチェインで固定したいが、ムードとしては難しいかもしれない。

 

 電車と同様にバスの中でも寝込んでしまうのはやはり危険だ。隣にスリが座る可能性が高い。彼らは狙いやすい日本人に近づくチャンスを狙っているからだ。いねむれば、胸のポケットの財布は消えてしまうことになる。通路側にハンドバッグを置きっぱなしにしていねむれば、バスの揺れを利用して、ハンドバッグを釣り上げられる可能性がある。

 長距離のバスでは、同じ席に座った人から、食べ物、飲みものをもらって食べてはいけない。睡眠薬が入っているかもしれないからだ。日本人は、睡眠薬は飲みものにしか入れられないと思っているが、「マザークッキー」といって、ビスケットやクッキーに睡眠薬を入れて、食べさせて眠らせる手口が流行っている。

 

 長距離列車では、絶対にやるが、長距離のバスなどでも、乗った直後に、私はポケットに入れた防犯ベルを取り出して、テストで防犯ブザーを瞬間的に鳴らすことにしている。周りに、私が警報装置を持っていることを示威することもある。

ポイント 
荷物はできる限り、監視する。車体下部に無事に収納されたかだけでなく、途中で止まる時も監視する。車内に持ち込んだ荷物にも油断してはならない。できるだけ前の方に座って、荷物が見えるようにする。バスの車内にもスリはいる。居眠りは避ける。またバスなどで隣席の人からは食べ物は貰ってはいけない。


アイデアマラソン一口メモ
アイデアマラソンを全社員で実行しているのが、テレビ通販のジャパネットたかた社である。高田社長の号令で、2006年に開始、いまや全社員が、自主的にアイデアマラソンノートに、どんどん発想を書き留めて、どんどん実現されている。ジャパネットたかたが元気な理由の一つだ。

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一読すればあなたも、毎日発想を残すことができる。それがあなたの財産だ。

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