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商社マンの営業として33年間(うち海外生活21年間)、国内外で様々な体験をした。更に、アイデアマラソンのノートには、思いつきを書き続けて27年間、読者の参考になるエピソードや体験がたくさんある。今まで3年半、ITmediaのビジネスコラム「樋口健夫の笑うアイデア動かす発想」で毎週コラムを書き続けてきたが、私の体験や発想をさらに広く提供することが読者の参考になるはずと思い、ブログを開設することにした。一読されれば「読むワクチン」として、効果があるだろう。

妙な食べ物 その7 二種の昆虫を通した食べ物がある

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妙な食べ物 その7 二種の昆虫を通した食べ物
 2007年以降、ミツバチの謎の集団失踪事件が世界中で問題にされた。

 急にミツバチが巣箱を放棄して、いずれともなく、失踪してしまう事件で、全米で報告され、欧州やインドまで報告され、蜂群崩壊症候群(CCD:Colony Collaps Disorder)という名前が付けられている。日本でも同様の事件が起こって「いないいない病」と言われている。

 ありとあらゆる原因が調べられたが分からず、どこに行ったかも分からずだった。ミツバチがいないと、果物などの受粉ができないことから、私たちの生活には、ミツバチが大いに関係していることが分かった。
 
 ミツバチが巣を放棄する原因には、蓄えた食べ物が少なくなりすぎたり、環境が劣悪になってしまったり、ストレスが高まったりと、様々なことが考えられるが、温暖化現象やもっと微妙な環境の悪化も考えられている。ミツバチが集団感染する病気だったとしても、ミツバチの病死の遺体がない。不気味な事件だ。
ミツバチが住めない環境は、人間の住むところではなくなると私は思っている。
 
 ミツバチを飼った体験から、ハチミツは、ごく簡単に砂糖などでの混ぜ物を作ることができると聞いた。更にミツバチの感染症を防ぎ、生産性を上げるために、抗生物質の薬を大量にミツバチに投与していることもある。ハチミツは由緒正しいものを使った方がよい。
 
 由緒の正しさ、つまり品質を保証されているブランド・ハチミツでは、ニュージーランドのマヌカ・ハチミツはダントツに有名だ。
図5.jpg
 そして、ニュージーランドのハチミツを調べていて、大発見した。虫が虫の分泌物を集めて、それを人間が食べるというすごいものがあった。それがビーチウッドハニーデュー(Beechwood Honeydew)だ。これはニュージーランドに自然に生えるブナの木の甘い樹液に付くアブラムシ(ゴキブリではなく、バラの木などに集る黄緑色の細かい虫)のお尻から出る甘い液を、ミツバチがなめて、集めて作るハチミツのことだ。
Beechwood.jpg

 調べたら、(日本には何でも入ってきているものだ!)、見つけることができた。
とても高価で、もったいないのでまだ食べていない。それよりも、虫の分泌液をなめたミツバチの体液がすべて混ざったものを、人間が食べるとは、すごいことだと思いませんか。



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