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商社マンの営業として33年間(うち海外生活21年間)、国内外で様々な体験をした。更に、アイデアマラソンのノートには、思いつきを書き続けて27年間、読者の参考になるエピソードや体験がたくさんある。今まで3年半、ITmediaのビジネスコラム「樋口健夫の笑うアイデア動かす発想」で毎週コラムを書き続けてきたが、私の体験や発想をさらに広く提供することが読者の参考になるはずと思い、ブログを開設することにした。一読されれば「読むワクチン」として、効果があるだろう。

大震災復興のために 日韓電力連係-日韓送電リンクの提案

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大震災復興のために (For Reconstruction from Disaster) 日韓電力連係-日韓送電リンクの提案  (Proposal for Japan-Korea Electric Transmission Link)

 すでに亡くなった母から聞いた話だ。
 母の実家は、京都市内で、古く戦前からのお米屋さんだ。母は末っ子で、かなり遅く生まれたが、幼い時に父親は亡くなっている。

 母が生まれる前、1918年(大正7年)7月23日に米騒動が起こった。米騒動は、米価の高騰から、富山県の魚津市の漁民の主婦が立ち上がり、全国各地に拡がって、9月19日までに多くの米屋、米の投機商人、高利貸し、地主などが、襲われた。

 母の父親は、富山の暴動の発生と同時に、ただちに当時の朝鮮に米を発注して、緊急輸入して、保有米と朝鮮米を安く売り出し、後に無償で配給した。そのおかげで、父の商っていた京都の米屋さんは、襲われなかったという。
 
 米穀と電力とはまったく異なるものだが、隣国との電力の緊急事態の連係は、大切な未来のコンセプトである。

 今回の電力危機で、すでに韓国は、必要とあれば、日本に発電設備を供与すると発表している。実際に、韓国は日本にとって、米国と同様に最重要の国である。ここでもう一歩進めて、日韓の電力連係を計り、送電リンクを作ってはどうだろうか。

 日本列島の九州と朝鮮半島を、対馬海峡を海底送電でつなぐ。現在は、日本側の電力危機であるが、将来は、お互いに助け合うことができる。

 ただ、韓国は60サイクルを使っていることから、東日本の50サイクルには、そのまま使うことはできない。

 現在、西日本・東日本の間の50・60周波数変換は、100万kwの容量しかできないので、これをもっと大容量にすることも当然の選択肢だろう。

 大容量の周波数変換の追加設備の完成には、かなりの時間が掛るが、同時に韓国とのリンクも計画していけばよいのではないだろうか。

電力連係で、日韓は更に親しい関係を築くことができるだろう。

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