できれば許して欲しかった
友人に教えてもらって知ったのですが、読売新聞の投稿サイト「発言小町」を元ネタに、興味深いトピックをピックアップ。長大なレスを要約し、時に関連する別のトピックを引用しながらまとめてくれていた「発狂小町」があと数日で閉鎖されるようです。
発狂小町はブログ主の冷静で的確なコメントと、投稿サイト内での雰囲気を壊さず、上手に要約してくれるところが魅力でした。元の発言小町のトピックには、実に多様な日本人の悩みや人付き合いの難しさなど、人生の教訓ともなるべき事例が多数あって面白いのですが、一方であまりにも情報が多すぎる。
私は忙しさもあって、こうした投稿サイトや2chなどの匿名BBSはほとんど読みません。本当はちゃんと読めば面白いのでしょうが、不要な情報や真偽の曖昧な情報が多すぎて、時間が掛かりすぎてしまうからです。
発言小町の場合、一度編集部が受け取った投稿を編集してから掲載しているので、ノイズの量は一般的な掲示板よりも、ずっと、ずっと少なく読みやすいのですが、トピック数が多すぎること、話題のトピックには数100のレスが並ぶこともあって、こちらも興味深い話を探しだし、その全体像を把握するには相当な労力が必要でした。
というわけで、発狂小町は「ごくたま~に、時間のある時に読んでみる」僕のような人にはとっても有意なサイトだったんですが、残念ながら読売新聞から削除依頼が来たそうです。
読売新聞の気持ちも分からないではない(確かに"引用"と言うには文章の量が多い)のだけれど、発狂小町がなくなると忙しいときには話題を追い切れなくなり、結局、発言小町にアクセスしなくなると言う人もいるんじゃないかなぁ。発言小町は会員制ではないですし、内容はインターネット上で無償で公開している情報です。それをきちんとした理性を持って再編集しているサイトですから、発言小町にとってはむしろプラスの面が多いでしょうに。もちろん、原則として著作権法上の引用の範囲を超えているというのは、確かにそうでしょうが。
読売新聞・大手小町編集部様には、もうすこし寛容になってもらいたかった。いや、できれば発狂小町を公式な発言小町との連携サイトとして扱い、発狂小町で扱っている要約を自社サイト内にも取り込むといったことを考えても良かったのかもしれませぬ。
う~ん、残念。もったいない。
もうすぐすべての記事が消えてしまうようなので、興味のある方は今のウチにどうぞ。