はじめの一歩
"あぁ、なんかこの感じ。10年以上前にもあったよなぁ。"
新生アイティメディアになって間もなくのことだ。目の前にはアイティメディアのえらい人の磯貝さん、同じくアイティメディアのえらい人の浅井さん。このシチュエーションは、僕がはじめて企業向け媒体からお仕事のお誘いを受けた時と同じだ。
その昔、このお二人はPC WEEKという雑誌の編集長と副編集長だった。そう、アイティメディアの前身となる媒体(と言っていいのか?)からお誘いを受けたとき、まさに僕に仕事を振ってくれたお方たちが目の前にいた。
今回の話は、そのときのデジャヴのようだ。
簡単に言えばオルタナティブブログのブロガーやってくれないかなぁ?というお誘い。
もちろん、やりますとも! なにしろ、あのときに誘ってもらわなければ、今の自分とは少し違う自分になっていたかもしれないのだから。
時間をさかのぼり、初めてPC WEEK編集部を訪れたときのこと。ペーペー駆け出しでパソコン誌に記事を書いていた僕は、PC WEEKのレギュラーという仕事を受けたことをきっかけに、大幅に見識を広げることができた。パーソナル一辺倒だった視点も、企業システム、市場、投資などとの関連性から様々な方向性を探らないと、自分でやっていて詰まらないと思い始めたのもPC WEEKのおかげ。
さらに一時期、半分を超える特集の執筆を任せてもらえたのも、幅を広げる上でひじょうに役だった。得手・不得手や自分の知識の偏りなど関係なく、取材で相手の言うことをよく聞いて自分の言葉へと置き換えつつ、疑問点を考えてみる。そういうプロセスを楽しめたのも、若くてモチベーションのもっとも高かった時期に二人に出会えたからだ。
なぁ〜んてね。必要以上に持ち上げるつもりはないのだけど、あの時間が自分を作ってくれたことは間違いない。そんな二人から持ちかけられた今回の話。ちゃんとやらないと罰が当たるよね。
ということでこのブログ。当時を思い起こしながら、ビジネスとパーソナル、エンタープライズとコンシューマ、ウィークディとウィークエンド。その合間を縫うように、興味深い話を取り上げていきたいと思います。
ただしニュースはやりません。ニュースを振り返りつつ、少し先の未来に思いを馳せたいなと考えています。でもどうなることか? 僕にも全く想像がつきません。