UMLツール比較 -- 日経SYSMTEMS調査
※ 8/8追記: 日経BP社より、以下のデータの転載許可を頂ました。
日経SYSTEMS 2007.6 号「開発支援ツール徹底調査」 p.30 「分析/設計分野で利用されたツールの概要」
ちょっと時間がたってしまいましたが、2007年6月号「日経SYSTEMS」誌によって行われた、ソフトウェアツールの比較記事を引用します。
この記事では、JUDEが大変多く取り上げられていて、開発メンバーもとても元気づけられた記事でした。
まず、分析/設計で使われたツールの比率です。
分析/設計分野で利用されたツール
1 | Visio | 22.6% |
2 | JUDE | 15.1% |
3 | 独自開発したツール | 14.0% |
4 | EA | 6.2% |
5 | Object BrowserER | 4.5% |
なんと、Visioに続いてJUDEが2位にランクインです。JUDEが上位に食い込んでいることもうれしかったですが、分析・設計でもVisioが多く使われている、という実態にショックを受けました。さらに、これらを、開発環境(Visual Studio と Eclipse)とクロスで集計すると、このようになります。
Visual Studio 利用者が選択した分析/設計ツール
1 | Visio | 54.0% |
2 | JUDE | 14.3% |
3 | EA | 4.8% |
4 | ER/Studio | 4.8% |
5 | ObjectBrowerER | 3.2% |
.NETの環境では、やはりVisioが1位。しかし、Java開発環境に強いEclipseでは、
Eclipse 利用者が選択した分析/設計ツール
1 | JUDE | 33.9% |
2 | Visio | 14.5% |
3 | EA | 8.1% |
4 | Together | 6.5% |
5 | EclipseUML | 6.5% |
なんと、JUDEが一位だったのです。JUDEはpure Java で開発されていますので、どちらかというと、Eclipseで開発しているような集団との相性がいいようです。
私は常々、開発の現場に喜ばれるツールを作りたい、と考えてJUDEを開発してきました。ちょっと振り返ってみたら、なんと10年もJUDEに携わっているのですね。この10年間の成果として、この結果は自分自身にとっても、とっても、とっても大きなご褒美になりました。どんなにいいツールでも、現場で使ってもらってなんぼです。使いやすさ、この一点に絞って開発してきた甲斐があったと、感じた調査結果でした。(涙)
※追記(8/1)
この調査の出展は、日経SYSTEMS 2007.6 号「開発支援ツール徹底調査」 p.30 「分析/設計分野で利用されたツールの概要」です。