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アジャイルに行こう!

書籍『Agile Retrospectives: Making Good Teams Great』(^_^)

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Ar書籍『Agile Retrospectives: Making Good Teams Great』(^_^)
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"Pragmatic Programmers" シリーズのこの本は、プロジェクトファシリテーションでも一つのプラクティスとなっている「ふりかえり」(Retrospective)を効果的に行う方法を「体系的に」しめしたものです。

ぼくは、プロジェクトファシリテーションの中のふりかえりの手法として、KPT(Keep/Problem/Try)と Timeline をよく紹介しますが外にも沢山のアクティビティがあります。ふりかえりミーティングの全体ファシリテーションをする、という設定で、場の作り方から、アジェンダの作り方、そして、それぞれのアクティビティの紹介を行っています。

まずは、ふりかえりミーティング全体の流れを5つに分割します。この分割の視点がすばらしいと思いました。これは、一般ファシリテーション技術をうまくアジャイル開発のコラボレーションに活かしているといえるでしょう。

1.場を設定する(Set Stage)
2.データを収集する(Gather Data)
3.アイディアを出す(Generate Insight)
4.何を実際にやるか決める(Decide What to Do)
5.クロージング(Close the Retrospective)

の流れです。そして、5つのそれぞれにいくつか使えるアクティビティを紹介しています。

例えば、場の設定には、「Check-In」(これはぼくも好き)や「Focus On/Focus Off」、データの収集には、「Timeline」(これも好き)、アイディア出しには「Fishbone」、「Patterns and Shifts」、という具合です。Alistair の KPT が紹介されていないのが残念ですが、ぼくが知らない多くのアクティビティがこの本には書かれています。KPTの亜流として、Keep/Drop/Add や WWWDD(What Worked Weell/Do Differently) が含まれます。

ぼくのまわりでは、ふりかえりにおいて「KPT」をよくやっていますが、常々、最初うまくミーティングが活性化しない、という問題を感じていました。いきなりのKPTは難しく、全員が安全に感じる場の設定(何のためにぼくらはここに集まっている?どこまで話をしていい?グランドルールは?)とデータの収集をやる必要があったのだ。そして、そこからアイディアを出していく。

また、クロージングでは、「ふりかえりに対するふりかえり」をしたり、ファシリテータが「もっと私がうまいファシリテータになるためには、どうしたらいいでしょうか?」という質問をみんなにする。また、ROTI(Return On Time Invested)では、使った時間に対する効果がちゃんとあっただろうか?という自問自答をしてみる。これも、今後のふりかえりをカイゼンしていきますし、ファシリテーションスキルも向上できます。

                                         *                     *                  *

さて、今週のJUDEチームのふりかえり、では、

サポートに来た問い合わせメールに対して、第一回答は簡単でいいから、まずはすぐに答える。『認識しましたよ、今から調査しますよ~』という意図をすぐにお客様伝えることが好印象を与える、詳しい回答は二番目の回答で。

というKEEPを得ました。これはとてもいいやり方に思えたので、「名前付け」の原則にしたがって、名前をつけました。それは、

「速攻第一回答」=FFR=Fast First Reply

です。このように、チームは自分たちでどんどんやり方を改善し、よいものは定着させていきます。

やっぱり、ふりかえり、ってすごい。

※チームメンバーのブログに詳しいです。
http://cv-yamazaki.cocolog-nifty.com/diary/2006/05/jude_bc12.html
http://jude-users.com/ja/modules/weblog/details.php?blog_id=93

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