モデルと美 -- DOA か UML か!?
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渡辺幸三さんが、XEADというデータモデリング用ツールを公開されています。ぼくは、このモデリングツールが描く絵の「美しさ」に強く惹かれます。
ERDにおける「1:多」関係を、インデントと項目を繋ぐなめらかな曲線によって示しています。この曲線を、渡辺さんは「ふくよかな弧」と呼ばれていたと思う。このツールでは、「1:多」の論理的な関係と、空間的配置関係(インデント)が逆転すると、弧が「乱れる」んです。こうやって、人間が持っている美意識と論理構造をマップすることによって「気持ち悪い絵」が「間違ったモデル」となります。つまり、右脳的な感覚でもって、左脳的な論理のガイドラインをつくっている!
もともと、構造とは、形、であって、空間配置のこと。建築ではこのことは明白です。ソフトウェアでは、構造が空間とは無関係であり、空間との関係を取り戻すことでより理解可能性の高いモデルをつくろう、というのがモデル主導の考え方でしょう。そうなると、「美意識」と「論理的正しさ」の関係は、もはや無視できないものなんだと思います。
http://watanabek.cocolog-nifty.com/blog/2005/07/post_3f98.html
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