オルタナティブ・ブログ > Joomla CMSの世界 >

ホームページでの情報発信が楽しくなるツール!

オープンソースCMSと有償ライセンスCMSとの違いはどこにあるのか?

»

クライアントからよく聞かれる質問がある。

オープンソースCMSと有償ライセンスCMSとの違いはどこにあるのか?

知名度がある有償ライセンスCMSは、ライセンス料金だけで数百万円というものがある。それにサイトのカスタマイズ料金、トレーニング料金、機能開発料金、テンプレートカスタマイズ料金、システム保守料金などを加えると数千万円のコストが発生する。

知名度がない有償ライセンスCMSでも上記の項目を合計すると数百万円以上のコストが発生するだろう。

数百万円から数千万円のコストを支払うことができない企業は、オープンソースCMSをオプションとして考えるようになる。

少なくともライセンス料金が無料である点、コストが安くなるからだ。

しかし、

クライアントは、大事な点を忘れている場合が多い。それは、コストが安くなるのは、ライセンス料金だけであるということだ。サイト構築料金の作業とノウハウ、システム操作教育、テンプレートカスタマイズ、システム保守などは、オープンソースでもライセンスCMSでも同じほどコストが発生する。

オープンソースCMSは、自分で学んでサイト構築をしてシステム保守をするという前提で無償で提供されている。それができない場合は、それが出来る会社にサイト構築を依頼することになる。自分たちでできないから出来る会社にお願いするということである。

料金は、他社にお願いする時点で発生する。


オープンソースCMSだから安く出来るだろうと思っているお客様が多い。

自分で出来れば安く出来るということを理解していないケースが多い。このポイントが一番多く勘違いしている。

次にシステムの品質と機能である。有償ライセンスCMSは、有償である故、品質や機能面でもそれなりのものを持っている。ライセンスを発行している会社が保証しているからだ。

オープンソースCMSは、多くのボランディアのエンジニアが集まって作るプロジェクトで開発している。そのため、品質や機能の面でばらつきがある。それ故、バグ修正や機能追加のバージョンアップが頻繁に発生する。プロジェクトの規模が小さいと途中で開発がストップして消えてしまうリスクがある。

グローバルスタンダードと呼ばれるオープンソースCMS(Joomla)は、既に多くのユーザーサイトが存在し独自の市場を全世界に築いている関係上、プロジェクト規模が大きい。2,187以上の政府関係機関で使用されているため、活動が活発である。

多くの拡張ソフトも開発され自由に使用できる環境になっている。

しかし、全て自分の責任で問題が発生しても対応するという前提である。

有償ライセンスCMSは、開発会社が問題に対して責任をもつ。
オープンソースCMSは、プロジェクトと使う人が問題に対して責任をもつ。

この違いを十分理解して選択をすべきだろう。

Comment(0)