iPhoneやめときゃよかったかなと思った3つのガッカリ
早起きは三文の得だなんて昔の人はうまいこといったもんだけど、珍しく始発で会社にきた自分は誰に頼まれたでもないのに1つの使命に燃えていた。
「今日こそiPhone買おう」
発売からすでに数日。何度も買いに行くチャンスがありながらついダラダラとしていて買いそびれてしまった反省から、ようやく重い腰をあげる気になった。秋葉原で簡単に買えたけど、もうすでに飽きはじめているので完全に飽きる前の備忘録としてガッカリな点を幾つか。
- 電話帳の移動が面倒
あーもう勘弁してくれ、ってくらいめんどくさかった。携帯電話のメモリをCVSで書き出してくれるCD-ROMを店頭でもらえたのはいいが、そもそも携帯 とPCをつなぐケーブル持ってなかったので、わざわざそれを買って911SHのデータを抽出したまではよかったけど、Windowsアドレス帳とやらに読み込んで見るも、iTunes経由で移し替えたら何だかイメージしたとおりにならないし。OUTLOOK 2007で下準備して送ることでそれなりに満足できるアドレス帳になったけど、それなら普通にiPhoneのアドレス帳のカラム構成を教えてくれよって気になった。簡単にできる方法を見つけられなかったのでくやしい。
- イヤホンが耳に入らない
で、さらに勘弁してほしいのが、なぜかAppleのイヤホンは自分の耳にまったく合わないということ。風呂に入るとき以外はiPodを最大音量で響かせ続けて確実に脳にダメージを与え続けている自分でも、周りに音が漏れていると申し訳なく思う。だからせめてしっかりとフィットするものをデフォルトでつけてほしいのに、とても安っぽいワンサイズのイヤホンしかついてこないから、今回も買わないとならないことに。耳に当てて話して皮脂がベットリは、自分が大部分悪いのだけど、できれば避けて通りたいので、やっぱりマイク付きイヤホン。
で、よく分からないから「モノリスみたいでかっこよくね?」とApple iPhone Bluetooth Headsetを取り寄せようとたくらんでみた。これで音楽も聴けるなら片耳だけど我慢すっかーとか思ってたらHSP/HFPにしか対応してないし。結局Super.fi 4 viというとてもよさげなやつを見つけたので、これでまぁよしとする。
- ブラウジングが軽快でない
もーこれが悲しくて悲しくて。処理能力の限界なのか、とにかくブラウジングが遅くてイライラする。「ちょっと見て」と通りがかった同僚にiPhoneで Webサイトを見せようとしたら、開くまでしばしの間が。しばしというかかなり。開くまでにトイレ行って戻ってこれるんじゃね? と思うくらい。待たせすぎて、何だか「ごめんね」といいたくなってしまった。33.6kbpsのモデムで大きな画像を開いたときのイライラした感じを思い出す。
とまぁ結構イライラすることもあるけど、時間と金をかければ解決したし、ジワジワ使いこなしていくかーという当初の意識からかなりクールダウンしてる感じになってきた。
そんなことをタイプしていたら、何だかiPhone使っている人たちの何割かは確実に“ケータイ”という世界になじめなかった方だったりするような気がしてきた。自分も“ケータイ”文学とかよく分かんないから、iPhone買って携帯というシンボルを再確認したかっただけなのかもしれないし。「そこから 新しい世界がはじまるから、今度こそ乗り遅れないぞ!」みたいな。どこかの誰かもビッグウェーブって言ってたくらいだから、きっとそんなもんなのだろう。
ということで、後ろ向きな買い換え理由があったとしても、次はがんばるぞ的な意志も芽生えているという点で、買ったことに後悔していないから、それでいいんじゃないだろうか。いつものようにどうせ使わないまま家に置きっぱなしな不携帯電話になるとしても。
iPhoneはすごく可能性を感じる1台だけど、最高にクールなモバイルデバイスになるにはあとふた皮くらいむけないとならない気がする。そのころには32Gバイトモデルが下位モデルと位置づけられるようになっているだろうから、そこで購入しても全然遅くないと思った。あと、どうでもいいけど、指紋のつき具合が気になる人は白を選んどけば間違いないと思う。