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日本の高齢化を展望する

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20236月に令和5年版高齢化白書が公表されました。日本の高齢化の状況と世界の動向について、取り上げてみたいと思います。

日本の高齢化率は、2022101日現在で、65歳以上人口は3,624万人となり、総人口

に占める割合(高齢化率)が29.0%となっています。生産年齢人口(1564歳人口)は、1995年に8,716万人でピークを迎え、その後減少に転じて2022年には7,421万人と、総人口の59.4%となっています。

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20234月に国立社会保障・人口問題研究所が公表した「日本の将来推計人口」によると、長期の減少過程に入っており、2031年に人口12,000万人を下回った後も減少を続け、2056年には1億人を割って9,965万人となり、2070年には8,700万人になると推計されています。

2020年の世界の総人口は784,095万人であり、2060年には1006,773万人になると見込まれています。地域別の今後の推計を見ると、これまで高齢化が進行してきた先進地域はもとより、開発途上地域においても高齢化が急速に進展すると見込まれています。

高齢化の速度については、高齢化率が7%を超えてからその倍の14%に達するまでの所要年数(倍加年数)で比較すると、フランスが115年、スウェーデンが85年、アメリカが72年、比較的短いイギリスが46年、ドイツが40年であるのに対し、日本は1970年に7%を超え、その24年後の1994年には14%に達しています。一方、アジア諸国では韓国が18年、シンガポールが15年など、今後は日本を上回るスピードで高齢化が進むことが考えられています。

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日本の高齢化は進行し続けて生産年齢人口も減少傾向は続きます。このような現状を踏まえて、生産年齢人口拡大に向けた検討は急務と言えます。アジア諸国では、韓国やシンガポールなどが日本を上回るスピードで高齢化が進むことから、これらの国々の政策を参考にしながら、有効な政策を策定していくことが重要だと思います。

Source: 令和5年版高齢社会白書(全体版)(PDF版)
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2023/zenbun/05pdf_index.html

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