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今までの経験から、マーケティング戦略を考えるにあたって「時間」という概念は切っても切れないものであると思います。そこで、先人の残した言葉「時は金なり(Time is money)という言葉を再度心に留め、時間とマーケティングの関係について考察します。

ソーシャルメディアを考える~急速に発達するのは??

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仕事柄、企業のM&Aに携わることがあります。企業にとってのM&Aの目的はなんでしょうか。
私が以前に関与させていただいたM&Aの買い手側の社長がおっしゃっていらっしゃったことでとても印象深い言葉があるので紹介させていただきます。


「M&Aの買い手にとっての目的は、商圏の拡大・技術力の獲得、強化などが挙げられると思うが、私は『事業拡大のための時間を買う』ことが目的だと思っている」


M&Aをしようとする経営者は、自分たちの事業には自信を持っている人たちばかりです。だから、その事業を行うのは自分たちが直接行うのが一番だと、当然に思っています。

しかし、自分たちの事業のやり方を、世界に広めていこうと思ったら自分たちだけで地道にやっていたのでは、どうしても時間が足りません。

そこで、同業種や今後伸ばしていきたい事業などをすでに始めている企業に着目をし、その事業を買収し、自信を持っている戦略でさらに事業を拡大していく・・・

まさに、『時間を買う』ということですね。

 

ところが、M&Aには、売り手に支払う買収代金のほかに、デリュー・デリジェンスと呼ばれる莫大な買収先の調査費用が必要になります。

つまり、買収先の企業が自分たちの求めるものとしてふさわしいか、予定外の問題を抱えていないかなどを事前に調べておかないと、どんなに自分たちの事業に自信を持っていても、買収した事業が、思わぬ足かせになってしまうこともめずらしいことではないのです。

 

ここで、やっと本題に入ります(笑)


今まで、書いてきたのは『会社のつながり』の話ですが、ここからは『個のつながり』についてです。

ソーシャルメディアが発達する前までは、仕事であれ趣味であれ、自分と気があう人を探すのはとても大変なことでした。

ところが、Twitterやfacebook、mixiなどのソーシャルメディアの発達に伴い、会社どうしであれば、非常に莫大な費用がかかる相手についての情報が、無料で手に入る世の中になりました。

 

私自身も、初めて会った人と、名刺交換をした後、facebookで交流をし、共通した考えの持ち主ということがわかり、2回目に会った際には、非常に深い話ができたという経験をし、ソーシャルメディアによる「個のつながり」にはとても大きな可能性を感じています。

 

M&Aに際して、買い手企業が、何千万円ものお金をだして行う相手の調査が、個々のつながりに関しては、無料でできてしまう・・・
もちろん、その情報の公開レベルや、相手のソーシャルメディアを利用する目的(趣味、ビジネスなど)により、得られる情報は異なりますが、利用しない手はないといえるほど、ソーシャルメディアは浸透してきているといえると思います。

 

そして、これらのソーシャルメディアをうまく利用をすれば、かけがえのない出会いや経験が『時間を買う』ことなく得られることになると思います。


ただ、ソーシャルメディアの情報は、あくまで不確定な情報であり、実際に相手に会った時にその人の本質を判断する力が必要だという点に注意が必要だと思います。

私を始め、皆さんの一番の目的は『個のつながり』ではなくその先にあるはずですから、あくまでソーシャルメディアはその手段であるということだと思います。

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