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欧州で増加するソーラーパネル設置ーー助成金カットはあれど価格低下が後押し

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経済危機はあっても、欧州における太陽エネルギーの利用は増加しているようだ。欧州連合(EU)が発表したソーラーパネルと太陽光発電に関する報告書によると、昨年世界で新たに設置されたソーラーパネルのうち3分の2が欧州だったという。太陽エネルギーを奨励してきたスペインなど助成金カットの動きがある中、いまや欧州は全電力のうち2%を太陽発電から補えるとのこと。これはオーストリア一国の電力需要を満たす量という。

EUは2020年に温室効果ガス排出量20%削減を目指しており、2009年には再生可能エネルギーの利用を奨励する指令「再生可能エネルギー指令」が制定されている。

風力などいくつかの方法がある中、太陽エネルギーは昨年、再生可能エネルギーへの新規投資の半分を占めた。レポートでは、「太陽光発電は、脱炭素エネルギー供給へのシフトを実現するための重要な選択肢」と記している。各国の助成金削減にも関わらずソーラーパネルの設置が増えた背景として、価格の低下があるようだ。2008年から2012年第2四半期までの間、60%近く低下した市場もあると報告している。

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