2007年、英国の世帯あたり通信コストは月93.63ポンド
英国の通信規制当局であるOfcomが発表した統計によると、2007年度、英国民は通信サービス(インターネット、固定/携帯電話、TV、ラジオ)に毎月93.63ポンド(世帯あたり)を費やしたという。日本円にして約1万9600円。通信サービスへの支出は減少傾向にあり、この1年で月額1.53ポンド下がったという。
だが、利用は増えている。
特に携帯電話。2002年の利用時間である1日5分から2007年は倍増、1日10分となった(通話、SMS、データ通信を含む)。SMSの送信件数は月67件。これも2006年の月53件から増加。2007年に英国で送信されたSMSは合計600億件。2006年から36%増、2002年から234%増で、SMSが相変わらず人気であることがわかった。ちなみに、携帯電話の普及率は123%。契約数は7400万で、同国の人口を大きく上回っている。
気になるモバイルインターネットだが、同年、携帯電話から3Gを利用してインターネットにアクセスした人は1250万人。この1年で470万人の増加という。
次は固定インターネット。ブロードバンドの価格は、2006年の月額9.87ポンドから2007年は月額9.45ポンドに下がり、普及率は52%から58%に増加した。英国でもインターネット/固定電話/TVをセットにしたトリプルプレイは人気のようで、各プロバイダが提供するトリプルプレイサービスの加入世帯は、2006年の18%から2007年は32%に増えたという。一方、これと関連あるのかどうかわからないが、VoIPの利用は減っている。VoIPサービスの利用比率は、2006年の20%から2007年は14%に減少したという。
今年3月までにインターネットプロバイダを1回以上乗り換えたことがあると回答した人は37%、モバイルオペレータの場合は41%。事業者間で顧客の取り合いが熾烈になってきたようだ。
携帯電話、固定電話、インターネットにTVやラジオを含めると、英国の人は2007年、これら通信サービスを1日に7時間9分利用したのだそうだ。
最後に子供。8歳~11歳の子供で「インターネットを毎日使っている」と回答したのは男子が45%、女子が22%。だが携帯電話になると話は違うらしく、12歳~15歳のうち、携帯電話を利用するのは女子が74%、男子が65%。
参考記事:フランスの2007年1世帯あたり通信費用は月93ユーロ