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広告ベースのオペレータBlyk、加入者10万人達成

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MVNOとして広告ベースで携帯電話サービスを提供する英Blykが4月24日、予定より早く加入者数10万人に到達したことを発表した。今年後半のオランダ市場進出に向け、弾みをつけた。

Blykは、1日6件のターゲット広告を受信する代わりにSMS(217通)と通話(42分)が無料になるというサービスを提供している(こちらを参照)。これを上回る利用については追加料金を払うことになるが、これ以外の料金は一切発生しない。“しばり”は一切なく、加入者はいつでも契約を停止できる。この気楽さが受けたのだろうか。

同社は16~24歳のみをターゲットとしているので、市場規模からいってもなかなかの出来ではないか。Blykによると、自社サービスによりこの年齢層のユーザーは、年間平均280ポンド(約5万8000円)の携帯電話支出を削減できるという。

Blykによると、10万人というのは初年度目標。同社は昨年9月末にサービスを開始しているから、5ヶ月前倒しでの目標達成となる。

Blykはこの発表と同時に、ビジネスモデルの成功も主張している。Blykの平均クリックスルーレートは平均29%。これは、オンライン広告(0.5%)、電子メール(2.5%)、DM(2%)、SMSプッシュ(4.5%)をはるかに上回る数値なのだそうだ。

Blykといえば、創業者のPekka Ala-Pietila氏を思い出す。Nokiaのイベント、3GSMなどでよく見かけるのだが、なかなかのおしゃれ。山高帽と黒のマント姿が実に似合っていた。

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