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「Gmail」の欧州共同商標登録認められず

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Googleは、「Gmail」を欧州27カ国で共通の商標にするという試みに失敗した。2月末にEUの商標意匠庁(OHIM)は「Gmail」の商標登録願いを却下していたことが今週、明らかになった(ニュース記事はこちら)。

却下の理由は、ドイツの商標として「G-Mail」が存在するため。「G-Mail」の所有者Daniel Giersch氏は2000年に商標登録していたそうだ。

Googleは昨年、ドイツでの商標登録に失敗しており、ドイツでは「Google Mail」としてサービスを提供している。今回、一度は却下された共同体の商標登録を再度試みたが、ここでも「G-Mail」に似ていると判断され、失敗した。Googleはドイツのほか、英国でも「Gmail」の使用が認められておらず、スイスやポーランドなどの国でも同じ衝突が起きているという。

Googleは今回のOHIMの決断に対して上訴できる。OHIMで商標登録できた場合、EU27カ国で共通の商標となる。

「G-Mail」のロゴとGiersch氏は、Giersch氏がCEOを務める独P1 Privatのページで見れます(ドイツ語ですが、「Gmail」との衝突に関してインタビューを受けているビデオもあり)。

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