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英Vodafone、DSL提供にあたりBTと組む

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各社のFMC(Fixed Mobile Convergence)戦略が出揃う中、計画発表が遅れていた最大手英Vodafoneが11日、やっと本拠地英国における固定分野(ブロードバンド・インターネットサービス)進出計画を明らかにした。

予想通り、同社は固定網を自社で所有することなく、他社の固定サービスを借りて自社ブランドで提供する形をとる。同社がパートナーとして選んだのは英BT。BTといえば、BTのFMCサービス「BT Fusion」でBTがVodafoneのGSM網をMVNOとして利用している関係だ。

25062006_001フランスの多くのISPが国内通話を無料とするのに対し、英国では“フリーブロードバンド”がブーム。これ、本当に「無料」ではなく、携帯電話サービスなどなんらかのサービスにすでに加入している顧客に対し、ブロードバンドサービスを無料で提供しようというもの。Vodafoneは現時点では固定網サービスの料金体系について詳細な計画を発表しておらず、この“フリーブロードバンド”のブームに乗るかはまだわからない。

Vodafoneは、固定網サービスでは明らかに後発組となる。年内にも開始の予定というが、後発組のメリット(とデメリット)をどのように生かすのか。
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*写真はロンドンで見かけた“フリーブロードバンド”のポスター。

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