モバイルLinuxの動きが活発に
モバイルLinuxのニュースが地味ながら増えている。7月17日、欧州大手オペレータOrange(France Telecom傘下)、英ARM、米Montavista Softwareなどが主導するモバイルLinuxのための業界団体、LiPSことLinux Phone Standards Forumが新たに3社をメンバーに追加したことを発表した。Telecom Italia(伊オペレータ)、Texas Instruments、ZTEが加わり、合計20社になった。
LiPSは2005年11月に発足した業界団体で、モバイルLinuxの分断化を防ぐため、共通で仕様を策定することを目的としている(詳細はこちら)。今年後半には最初の仕様を発表する予定という。
LiPSのほかにも、現在ではLinux携帯電話の最大貢献者といえる日本のNTTドコモ、英Vodafone、米Motorola、韓Samsungなどが組んだモバイルLinuxの動きも要注意だ。立ち上がりは遅かったが、メンバー企業はどこも有力。NTTドコモとVodafoneといえば、東と西を代表する大手オペレータ、MotorolaとSamsungもシェア2位を巡って熾烈な戦いを続けているベンダーだ。これが吉とでるか凶とでるか。
モバイルLinuxでは、先日IPOしたばかりのノルウェイのTrolltechも活発だ(同社創業者のEirik Chambe-Eng氏は奥さんがフランス人。フランスつながりの縁もあり、来週インタビューをする予定です)。
このような動きを当然、最大手英Symbianも認識しており、先日のオープンソースイベント、OSBCには同社の幹部はじめ数人が参加、セッション中熱心に質問していた。Symbian/Nokia陣営のオープンソースの取り組みも、S60ブラウザまわりなどではじまっている。