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変化がこわい?

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28032006_027_s日本でも報道されていたフランスの新しい雇用制度CPE(Contrat Premiere Embauche)、4月10日に、やはりというかついにというか、撤回されました。従業員20人以上の企業が26歳未満の若者を雇用する際、2年以内は理由なしに解雇できるというもの。社会問題となっている高い若者の失業率(約22%)対策として導入されたのですが、若者はもちろん、労組もストとデモに参加、2度のゼネストを経て、とうとうこの結果になりました。

昔は何かを変えるために革命を起こした国が、既得権確保のためにデモやストライキをするーー時代は刻々と変化しているのですが、「変化がこわい」というのがこのところのフランスの人々の心境のようです。それとも、「リスクがいや」というべきでしょうか。

*写真は、3月28日、パリで行われたデモの様子。

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