ロンドンは楽しい
今日の午後、英国の首都・ロンドンに着いた。2カ月ぶりのロンドンだが、来るたびに「楽しい」と思う。インターネット環境があり、どこに行くにも動きやすい地域にホテルを見つけてからは特に、来るのが楽しみになった。ホテルは旅行サイトでホテル名を指定して予約、ユーロスターもインターネットで予約・清算する。ユーロスターの場合、割引料金でチケットが購入できる上、自宅に切符が配達されるというメリットもある。長い長い長い列に並ぶことを考えると、インターネットは本当にすばらしいと感謝する。
ロンドンが楽しい理由を考えてみた。まず、言葉。わたしは現在、フランスベースだが、フランス語はビギナー(恥ずかしいです)。義務教育で慣れ親しんだ英語の方が、いまだに精神的に楽で、この点は大きい。そうそう、犬のフンが道路に落ちていないことも挙げておかねば。
ロンドンではスーパーに行くのも楽しい。遅くまで開いているだけでなく、旅行者にうれしい惣菜やサンドイッチの種類が豊富。日本でコンビニ文化を経験している私には、21時(多くは20時)に閉まるフランスのスーパーはちょっと不満だ。フランス在住者の目から見て、イギリスのスーパーがすごいのは、品揃えと開店時間だけではない。ホテルの近くにあるTescoという大手スーパーに行ったのだが、セルフサービスで商品が購入できるシステムがあった。車がないため、フランスの郊外型の大型スーパーに行ったことがないのだが、フランスでは見たことがないサービスだ。英国は、このTescoのほかにもSainsbury、日本でもおなじみのMarks&Spencerなどの小売店があり、競合が激しいと聞くが、競争の効果だろうか?
もう一つ、英国が好きな点は仕事のしやすさだ。人の話だが、フランスでは、何度問い合わせてもらちが明かないことがよくあるのだが、こちらでは必ず誰かに行き着く。しかも、応答時間が早い。「後で電話をかける」となった場合、必ず電話がある(当たり前のように響きますが、フランスではないことのほうが圧倒的に多いのです)。おそらく、私がフランス流のプレスと広報の付き合いを知らないのが最大の原因と思うが、こちらで一緒になるフランス人プレスも同じ愚痴をこぼしている。。。英国に行くときは、仕事で会いたい人や会社とある程度コンタクトを取っていくが、実に簡単にアポイントがとれる。フランスでは、こうはいかないなあ。
と、英国およびロンドンをほめちぎりましたが、ここでフランスをフォロー。まず、英国の物価が高いのはよくない。地下鉄の初乗りが3ポンド(約600円! 新料金では英国版SuicaのOysterCardを持っていると安いようです)。食べ物がおいしくない、というのも本当かなとも思う。
ちなみに、フランスで昨年秋、ある雑誌が、閉鎖的な労働市場に閉塞感を感じたフランス人が海外に多く流出しているというトレンドを特集していたのだが、英国は距離的な理由からも目的地となることが多いとか。その話はまた別の機会に。
*写真は、Tescoでみかけたセルフサービス支払い専用カウンター。