Apple Expo、プレスルームで起こっていたこと
パリで20日に開幕した「Apple Expo」に参加した。会場レポートはこちらをどうぞ。
直前までいろいろな憶測が飛び交ったものの、結局、ニュースといえば.Macサービスのリニューアルのみ。がっかりした報道関係者も多かったようだ。
ただでさえイライラ気味のプレスの怒りを買ったのが、プレスルームの設備だ。昨年よりスペースが狭くなっただけでなく、設置されたコンピュータの台数も少ない。自慢のはずのすっきりした(=配線のない)空間だが、その欠点ばかりが目立った。
まず無線LAN。Windowsベースのユーザーは設定が複雑だったため、ほとんどあきらめていた。Macユーザーですら、接続にトラブっている人がちらほら。おまけに、運良く接続できたとしても常時込み合っており、ダイアルアップ時代に戻ったかのような遅さ。一応、ネットワーク担当者が1人常駐しているのだが、3日経過しても事態はほとんど改善しなかった。
次が電源だ。フロアを見渡すが電源口がない。ノートPCを持ち込んだプレスの中には、設置されたコンピュータの電源を引っこ抜いて自分のPCの電源を挿す人もおり、一種の取り合い状態。真ん中に盆栽風の観葉植物を設置したハイセンスなインテリアもよいのだが、まずは実用面を優先させてほしい、と思ったのは私だけではないはず・・・・・・。
このように問題が多かったプレスルームだが、使う方のマナーも悪かったようだ。というのも、初日、設置されていたPower Bookを持ち帰った人がいたそうで・・・・・・。多分、犯人は報道関係者なんだろうなあ。それを淡々と話す関係者にもびっくりしたが、こういった事件はある程度想定済みなのだそうです。
さて、前回のエントリでの疑問ーーどうして欧州メインイベントの場所がパリなのか。今年も主催者側に聞いてみたが、「わからない」とのこと。ひょっとして理由はないのかもしれません(でもやっぱり気になる)。ちなみに、英国には2店オープンしているAppleStoreですが、フランスにはありません。
2つ目の疑問、フランスにおけるMacのシェアですが、10%には満たないが四捨五入すれば10%になるあたりのようです。Steve Jobs CEOは米国のシェアを4.5%と述べており、これよりは高いということですね。
*写真はApple Expo会場内の講習会にて。家族連れが多いのもこのイベントの特徴で、キッズコーナーもある。2歳からMacを使っているという男の子もいた。