欧州ソフトウェア特許、修正案は否決
欧州議会の委員会Legal Affairs Committeeは6月20日、欧州ソフトウェア特許こと「Directive on the Patentability of Computer-Implemented Inventions(コンピュータで実現される発明の特許取得に関する指令)」の草案を16対10で可決、反対派より提出されていた修正案の多くは否決されました。各紙は、“企業側が勝利” という見出しをつけて報じています。
提出されていた修正案には、指令の名前を“Computer-Implemented Inventions”ではなく“Computer-Aided Inventions”にすること、適用範囲をより限定的にする(ハードウェア上のプログラム可能な部分のみ)ことなどが含まれていましたが、これらは否決、適用範囲はソフトウェアも含まれることになりそうです。“Computer-Controlled Inventions”という見解は認められたそうです。
この指令を指示しているのは、Nokia、SAP、Siemensなど欧州企業が中心となった企業団体European Information & Communications Technology Industry Association(EICTA)、Microsoftなど米国企業が中心のBusiness Software Alliance(BSA)などで、反対側はFoundation for a Free Information Infrastructure(FFII)やFree Software Foundation(FSF)など、フリーソフトウェア支援団体。
今後、7月初めに欧州議会全体での投票が行われ、この結果が正式な結果となります。