2016年10月15日(土)、「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT × SECCON CTF for GIRLS」(以下「攻殻CTF」)が東京で初開催。約40人の女性エンジニアたちが集まり、セキュリティやハッキングスキルを競い合いました。縁あって私も微力ながらそのイベントのお手伝いをしてきました。
「CTF」とは、「Capture the Flag」の略称で、情報セキュリティの技術力を試すハッキングコンテストのこと。この「攻殻CTF」は、日本における最大規模のCTF大会である「SECCON 2016」と、情報セキュリティ技術に興味がある女性エンジニアのためのコミュニティー「CTF for GIRLS」とのコラボにより昨年神戸にて初めて実現し、好評を博し今回東京での開催となったそうです。
こうしたハッキングコンテストは世界中で行われており、女性限定のCTFイベントも韓国や台湾などでも盛り上がりを見せていますが、この攻殻CTFが面白いのは、「攻殻機動隊」というコンテンツとコラボしたこと。主人公の草薙素子が「ウィザード級ハッカー」と呼ばれ、凄腕のエンジニアの一面を持っていることからも相性はばっちりです。
イベントの様子を見ていると、会場がおしゃれだったこともあり、女性たちが座ってPCを開いているだけだとまるでカフェスペースのよう。しかし、実際は全員が黙々とハッキングに取り組んでいる、という面白い状況でした。
一方、日本ではセキュリティエンジニア自体の数は不足しており、2020年のオリンピックでのサイバー攻撃や、IoT普及によるネットワークにつながる機器のセキュリティなど、対策すべき問題は山積みです。こうしたイベントをきっかけに、少しでもそれに対応できる人材が増えていくとよいのですが。
関連リンク
●「攻殻CTF」が東京で初開催、女性エンジニア達がハッキングスキルを競う - 攻殻機動隊 REALIZE PROJECT
●リオ五輪のDDoS攻撃から予想する東京五輪の影響 元凶はIoT機器のTelnetに - ITmedia エンタープライズ
山岡 大介
2016/10/19 10:52:24