「文章」を書く前にまず「要素出し」をしましょう
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「わかりやすく書く技術」のトレーニングを行っている、技術屋のためのドキュメント相談所、所長の開米です。
仕事上で必要な文書を「書く」ことに関する相談を受けていると、こんな悩みを聞くことがあります。
特定のシチュエーションで悩んでいるというよりは、ありとあらゆる場面で「文書を書く」のが苦手です。根本的にスキルが足りないと思うのでなんとかしたいのですが、何から手をつけて、どんな段取りで進めていったらいいのかイメージがわきません。
こういう場合、とにかく習うより慣れろ、で、ヤミクモでもいいから書いてみるというのも1つの手ですが、それでも書けない、書こうとすると頭が真っ白になって何から書き出していいのかわからなくなってしまう・・・・というときは、
「文章」を書くことをやめてみましょう。
実際、私も何か書くときはいきなり「文章」を書くのではなく、まず思いつくままに個別要素を洗い出す「要素出し」を行い、分類・ラベリングをして図解してからそれを踏まえて「文章」を書くのが普通です。
(↑この図は 「<文章嫌いではすまされない! > エンジニアのための伝わる書き方講座」(技術評論社より6月28日刊行予定)より引用)
「要素出し」の作業は思い出したことを片っ端から付箋紙に書き留めるだけのことなので、文章を書くのが苦手な方でも問題なくできます。逆にこうした段取りのほうが、いきなり「文章」を書き始めるより10倍楽にできますので、気楽にやってみてください。
参考書籍:
<文章嫌いではすまされない! > エンジニアのための伝わる書き方講座
著者:開米瑞浩 技術評論社刊 (2014/06/28 発売予定)
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